心を閉ざした少女

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NK｢Aちゃん岩ちゃんは平気なの？｣

A｢まぁ...｣


岩田さんは何ていうか...顔が子犬って感じだからか、正直犬にしか見えない。

...なんて言ったら怒られるんだろうな。

だから岩田さんに触られるのも嫌って感情もないし、
自ら触れることにも何の抵抗もない。
...犬だと思ってるから。


直己さんと話しながら...と言うか
私はぎこちなく必要最低限な返事をして
控え室と歩いて行く。


___ガチャ


直己さんがドアを開けてくれて、先に入るよう促す。

それに従って中へ入ると全員がこちらを見ていた。


隆｢なんだよ、直己さんまでも抜けがけっすか？！｣

NA｢ズルイぞ！｣


何がズルイのか訳が分からず、
首を傾げる私に｢おいで｣と私に言う岩田さん。

そのまま岩田さんの方へ向かうと、
突然腕を掴まれた。


A｢...っ？！｣

臣｢岩ちゃんのとこなんて行かなくていいから｣



そう言った登坂さんは
何だかいじけてるように見えた。


岩｢臣さーん、
Aちゃん俺のがいいって言ってますよ｣


...そんな事言った覚えないけど？

そう思っていると登坂さんの顔が少し険しくなり、
私を掴んでいる腕に少し力が入った。


A｢...登坂さん...痛い...｣

臣｢...わり｣


そう言って離してくれないけど、力を緩めてくれる。


臣｢...てか呼び方｣

A｢...？｣

臣｢“登坂さん”じゃなくて何て呼ぶんだっけ？｣

A｢...臣くん｣

臣｢ん、よく出来ました｣


満面の笑みで私の頭を撫でる登坂さ...、臣くん。

それを見たメンバーは臣くんにジリジリと詰め寄る。

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