心を閉ざした少女

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岩｢俺、シャワー浴びてきていい？｣


部屋のゴチャゴチャさに呆れて言葉も出ない私に
当の本人は呑気にそんなことを言った。


A｢...どうぞ｣


ニコッと笑った彼は着替えを持って
お風呂場へ向かった。

その隙に私はその辺に放ってあった
ビニール袋を手にして掃除を始めた。


A｢...何をどうしたらこんなに
グッチャグチャになるのよ｣


独り言...というか不満をぶちまけながら
掃除を続ける。


♪〜


部屋に鳴り響いたのは
滅多になることのない私の携帯。

HIROさんか彩さんだろうと思って掃除の手を止め、携帯を取り出すも知らない番号。

誰かも分からない電話に出る気にならず、
掃除を続行。


岩｢あぁ〜、気持ちよかった♪｣


一通り片付け終わってグッタリしている私を他所に、この部屋の主はシャワーを浴びて
スッキリした表情で現れた。


岩｢えっ、スゲー片付いてる！｣


そうだろうよ...。
私今までで1番頑張りましたよ。


岩｢Aちゃんかなりの綺麗好きなんだね｣


そう笑う彼に1発くらわせてやりたくなった。

...出来ないけど。


A｢岩田さんが雑過ぎるんです｣

岩｢それ、よく言われるｗ｣


...少しは反省しろよ。
と思うと同時にもう部屋汚すなよと
無言の圧をかける私。

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