心を閉ざした少女

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たどり着いた先は大きなマンション。

もしやここに入るのか？なんて思っていると、
何の躊躇なく中へ入る。


岩｢ん...｣


不安がる私の手を優しく包んでくれる岩田さん。


エレベーターに乗り込むと最上階のボタンを押した。

こんな大きなマンションの最上階だから
かなり長く感じる。


上品な音を鳴らして開いたエレベーターのドア。

そこから出て歩くと奥の部屋の前で立ち止まり、
岩田さんは鍵を取り出す。


A｢あの...ココ...｣

岩｢ん？...俺の家だけど...？｣


そう言うと開かれたドア。

入ってると促され恐る恐る中へ入る。

ドアが閉まって真っ暗になったと思った瞬間、
部屋の明かりがついた。


A｢...｣

岩｢ごめんね、片付けてなくてｗ｣


私の目の前には、お世辞にも綺麗とは言えない
散らかった部屋が目に映る。


脱ぎっぱなしの服、

開きっぱなしの雑誌、

飲みっぱなしのお酒の空き缶、

投げっぱなしのアクセサリーが
部屋中に散乱していた。


A｢...空き巣でも入ったんですか？｣

岩｢...いつもこんなです｣


そう答えた岩田さんに返す言葉もなかった。

そして今日のメンバーの会話を思い出して
納得した。

なかなかこの部屋の散らかり具合は
そう簡単には越せないだろう。

外から見ると凄く立派なマンションなのに、
中がこうだと...コメントに困る。

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