3.J.S.B.G.i.R.L. (7)

▽ ページ8

《直己 side》


11月10日。

俺の誕生日であり、三代目のデビュー日でもある今日も大きな歓声に包まれながらステージに立つ。


ステージを移動するたび聞こえてくる


｢直己さん、誕生日おめでとう！｣

｢7周年おめでとう！｣


その声にいいファンの方を持ったなと実感する。









ｽﾀｯﾌ｢直己さん！スタンバイお願いします！｣



一度ステージをはけると、すぐにスタッフさんに声をかけられる。


NK｢えっ、まだ出番じゃ...｣

ｽﾀｯﾌ｢いいから！｣


何も分からぬままステージに挙げられた俺。

もちろんステージ上には俺だけで...。


少し混乱しているとピアノの音が聞こえてきた。


NK｢この曲...｣





隆｢｢今日という日は 素直な気持ちで 君だけに伝えよう｣｣

臣｢｢照れくさくて言えない言葉も 今日だけは 今だけは｣｣

A｢｢気の利いた事は言えないけど 心から｣｣





Aの伴奏で歌う、EXILEのHappy Birthday。


ATSUSHIさんとTAKAHIROさんとはまた違う良さに、思わず涙が溢れそうになる。






隆｢｢Happy Birthday to you
君だけに 特別な今日だから｣｣

臣｢｢Happy Birthday to you, present for you
君だけに届けよう｣｣

A｢｢Happy Birthday to you
君だけの 果てなく続くストーリー｣｣

3人｢｢Happy Birthday to you, present for you
いつまでも 変わらない君でいて｣｣



歌い終わると同時に変わったAの伴奏。

ピアノで聴く俺らのデビュー曲“Best Friend's Girl”。



NT｢直己！｣

後ろから呼ばれ振り返ると、花束を抱えたNAOTOさんと、ケーキを囲む他のメンバー。


伴奏を終えたAも臣隆にエスコートされながらこちらへやってきた。


A｢直己さん、誕生日おめでとう！｣


そう言いながら飛びかかってくるAを抱き上げる。


NK｢メンバー含め、ファンの皆さん、スタッフの皆さん本当にありがとうございます！｣


『きゃーーーーーーーっ！』

『直己さんおめでとーーーーーーうっ！』

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