▽ ページ39
【臣 side】
あんなこと言うつもりは無かった。
だけどAがいなくて、帰ってこなくて、連絡も取れなくてずっと心配してた。
心配で夜も寝ずに事務所へ早く来て待機してたのに、そんな俺の心配など知らず、隆二と仲良くやってきた。
無事だったことの安心と、それまでの不安や嫉妬が渦巻いて自分がコントロール出来なかっただけ。
空き部屋から聞こえてくる泣き声に俺の心も痛む。
本当は今すぐに謝って、抱きしめてあげたい。
そう思いつつも変なプライドが邪魔をしてその1歩が踏み出せない。
そこから早1週間。
仕事はきちんとこなすがAとは口を聞くことは愚か、目も合わない。
そもそもギリギリまで楽屋におらず、本当に仕事以外で一緒に過ごすことはなくなった。
隆｢臣、話がある｣
隆二ともあの日以来まともに会話していない。
隆｢ずっと...2人のこと考えて我慢してた｣
隆｢俺は臣だから任せられると思って引いたのに...｣
隆｢今の臣にAは任せられない｣
一方的にそう伝えると、楽屋を出ていった。
臣｢...んだよ｣
それからしばらくしてドアがノックされた。
壱｢失礼します、お疲れ様です｣
入ってきたのは俺が弟のように可愛がっている壱馬だった。
壱｢臣さん、ちょっといいですか？｣
困ったような笑顔をうかべる壱馬に、すぐAのことだと気づいた。
臣｢どうした？｣
場所を変えてそう聞くと気まずそうに話し始めた。
壱｢最近臣さん元気ないです｣
臣｢そ？｣
こんな俺に憧れているという壱馬は本当によく見てる。
壱｢Aさんも同じ顔してました｣
臣｢...｣
壱｢最近よく泊まりに来るんですよ｣
臣｢そっか...｣
壱｢...毎晩うなされてて、その度に臣さんを呼んでます｣
臣｢...｣
壱｢喧嘩しててもAさんには臣さんが必要なんです。生意気言ってすみません...でもAさん、ご飯もまともに食べてくれなくて...そんな姿もう見たくないんです...｣
臣｢壱馬...ありがとうな｣
大切な人を泣かせて傷つけて...、可愛い後輩にも迷惑かけるなんて何してんだ、俺。
壱｢Aさん、今ボイトレルームにいるので行ってあげてください｣
その言葉に、壱馬にもう一度お礼を言って走り出した。
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りゅうりゅう(プロフ) - とても読みたいのでパスワード教えていただきたいです。 (2021年1月22日 17時) (
レス) id: 963531c4bf (このIDを非表示/違反報告)
news8190(プロフ) - この作品も見たいのですが見れませんか？ (2021年1月1日 15時) (レス) id: a284048075 (このIDを非表示/違反報告)
rinopi0615peace(プロフ) - 6ページのどこにありますか？探しても見つからなかったです、、 (2020年3月8日 23時) (レス) id: 319b7719bd (このIDを非表示/違反報告)
ちゃそ(プロフ) - ラスカルさん» パスワードについては6ページを御参照ください。 (2019年3月8日 18時) (レス) id: 2f1e52870b (このIDを非表示/違反報告)
ラスカル - パスワード教えてください、お願いします。 (2019年3月8日 11時) (レス) id: dac0b5121e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃそ
| 作成日時：2017年11月4日 10時
