花よりオマケ ページ25
．
あの合宿から数日。
私達はこれまで通りの日常を取り戻した。
…いや、正確にはこれまで通りとは違う気もする。
奏｢果音｣
寝ている果音さんに近づいたのは、
大きな白い薔薇の花束を持った奏さん。
奏｢改めて転校のご挨拶です｣
そう言ってその大きな花束を果音さんに渡した。
…そう言えば奏さん達も京極兄弟も転校してすぐの
合宿だったからまともに学校生活を送り出したのは最近か…。
普段エコノミークラスにファーストクラスの生徒が
来ることはほとんど無い。
だから周りの女の子達はすごく色めきだっていて、
果音さんを羨む声や視線がすごい。
奏｢気に入ってくれた？｣
…と、どこか自信満々な奏さん。
だけど相手は果音さん。
やっぱりこの人はいい意味で期待を裏切らない。
果音｢…勿体ない｣
奏｢え？｣
果音｢これ一体いくらするんですか？！
……すぐ枯れちゃうのに…｣
セレブな奏さんと違って父親のせいで借金を背負い、
バイト三昧な果音さんはどうも考え方が違うらしい。
奏｢キミにはロマンってものがないのか？｣
まるで信じられないとでも言いたそうなセレブ3人。
それを見計らったなように尊人さんは
果音さんの方へ足を進める。
A｢…止めなくていいの？｣
竜｢兄貴なら大丈夫｣
…と、こちらも何故か自信満々。
海司｢何か秘策あんのか？｣
竜｢まぁ、見とけって｣
尊人｢果音｣
続いて声をかけてきた尊人さんに視線を向ける果音さん。
尊人｢俺も転校してきてから
ちゃんと挨拶出来てなかったから…｣
そう言ってポケットから何かを取りだした。
尊人｢これ、妹にやろうと思ってたけどお前にやる｣
そう言って果音さんの手に乗せられたのは
小さなお菓子のオマケ。
陸｢もしかして…あれ？｣
海司｢え、まじ？｣
想定外すぎるプレゼントにセレブ3人だけでなく
こちらもザワめく。
だけど…
果音｢可愛い｣
セレブ｢｢｢え？！｣｣｣
花よりもオマケのおもちゃに心を奪われる果音さん。
それに尊人さんも竜も
嬉しそうにガッツポーズをした。
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月歌兄弟(プロフ) - 続き楽しみにまってます!!更新無理せず頑張ってください！ (2021年7月6日 8時) (
レス) id: 608426acb5 (このIDを非表示/違反報告)
飴 - 更新楽しみに待ってました！！これからも更新頑張ってください！！ (2021年2月13日 9時) (レス) id: f127e1106e (このIDを非表示/違反報告)
れお(プロフ) - 続き見たいです！この作品大好きです！頑張ってください☆ (2021年2月4日 18時) (レス) id: edb2b83ba4 (このIDを非表示/違反報告)
gun0306hokuto(プロフ) - 毎日楽しみ(^^)です主人公ちゃんと竜が幸せになって欲しいです (2020年12月13日 22時) (レス) id: 5f5a7dd17c (このIDを非表示/違反報告)
ちゃそ(プロフ) - SHEROさん» ありがとうございます(T^T)そう言って頂けて嬉しいです！ (2020年11月28日 17時) (レス) id: 7e7c3a00d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃそ
| 作成日時：2020年11月21日 23時
