お揃い ページ24
．
竜｢ほら…｣
A｢あ、いくらだった？｣
差し出されたピンク色のちゅら玉。
それと引き換えにお金を出そうとすると、
竜｢別にいいよ、
俺がアンタとお揃いにしたくて勝手に買っただけだから｣
そう言って受け取ってくれなかった。
A｢ありがとう、大事にする！｣
竜｢ん｣
照れ隠しなのか短く返事をした竜は
まだお土産を見て回ってる光輝達の元へ行ってしまった。
店員｢アナタ、愛されてるねぇ｣
A｢あの、私達はそんな関係じゃ…｣
店員｢あらそうなの？｣
やっぱり勘違いしていた店員さんは意外そうにしながらも
店員｢それでもあの色を迷わず手に取るってことは
彼にとってアナタは大切な存在なのね｣
A｢色？｣
店員｢そう、ちゅら玉には色ごとにそれぞれ意味があるのよ｣
そう言っておばさんは竜の選んだ
2色のちゅら玉の意味を教えてくれた。
店員｢彼の選んだ青色は“誠実”｣
それは曲がったことが嫌いで、
嘘偽りなく真っ直ぐな竜にピッタリ。
店員｢そしてアナタに渡したピンク色は“愛情”｣
A｢愛情…｣
店員｢そうよ、ピンク色は感謝の気持ちや
恋心を伝えたい時に用いられるの｣
そう言われて自然と私の視線は竜へと向けられる。
店員｢その様子だとアナタも彼に気があるようね？｣
A｢違っ…｣
店員｢今度来る時はいい報告待ってるからね！｣
笑顔でそう言うと他のお客さんの接客に行ってしまった。
竜｢おい、行くぞ｣
A｢ん、今行く！｣
いつの間にか光輝達の会計も終わったらしく、
少し早いけど集合場所へと向かった。
1ヶ月ぶりのプライベートジェットに乗り込めば
みんなすぐに夢の中。
そんな中眠れない私はカバンから
竜と色違いのちゅら玉を取り出して眺めていると
色違いのちゅら玉が視界に入ってきた。
竜｢俺が勝手にしたけど…迷惑じゃない？｣
A｢え？｣
竜｢いや、ほら…光輝の事もあるし……｣
A｢…嬉しいよ、竜とお揃い｣
そう笑って見せると一瞬驚いた顔しながらも
すぐ嬉しそうに笑う竜。
A｢どこに付けようかな…｣
そう言いながらバッグの中を確認して
すぐに視界に入った家の鍵に付けることにした。
こんな長い間みんなと過ごしたのに、
これから帰るのは1人だけの寂しい家。
だから鍵を開ける度にこの合宿の事を思い出せば
自然と寂しさも吹き飛ぶような気がした。
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月歌兄弟(プロフ) - 続き楽しみにまってます!!更新無理せず頑張ってください！ (2021年7月6日 8時) (
レス) id: 608426acb5 (このIDを非表示/違反報告)
飴 - 更新楽しみに待ってました！！これからも更新頑張ってください！！ (2021年2月13日 9時) (レス) id: f127e1106e (このIDを非表示/違反報告)
れお(プロフ) - 続き見たいです！この作品大好きです！頑張ってください☆ (2021年2月4日 18時) (レス) id: edb2b83ba4 (このIDを非表示/違反報告)
gun0306hokuto(プロフ) - 毎日楽しみ(^^)です主人公ちゃんと竜が幸せになって欲しいです (2020年12月13日 22時) (レス) id: 5f5a7dd17c (このIDを非表示/違反報告)
ちゃそ(プロフ) - SHEROさん» ありがとうございます(T^T)そう言って頂けて嬉しいです！ (2020年11月28日 17時) (レス) id: 7e7c3a00d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃそ
| 作成日時：2020年11月21日 23時
