夏の日 Ryuji.I ページ26
夏の日 Ryuji.I
バーン、ドドドドド、バーン
約束もせずに迎えた花火大会。
隆二は仕事だって。
何処かで｢一緒に行こっか｣って言葉を期待してた。
『はぁ……』
隆二のマンションのベランダから見える花火。
ビール片手に『たーまやー』なんて。
『りゅーじは今日も遅いのかなー』
ドーン、パパパパーン
色とりどりの光が夜空に花を咲かせる。
部屋を真っ暗に、花火の音と色を感じる。
｢間に合った？！｣
『え？』
後ろを振り向くと、隆二が息を切らしてベランダに。
『あ、うん。』
｢ごめん、一緒に見たかったから急いで帰ってきた｣
そう、ニコッと笑う隆二。
『見よ、一緒に。』
花火の爆発音と、破裂音で言葉なんて要らない気がした。
｢ちょーだい。｣
私の真横に立ち、ビールを奪った。
『あ。』
ドーーーン
『しだれ柳』
｢ん？｣
『花火の種類』
『これが一番好き。』
｢俺も。｣
私の方を向いて、ニコッて。
『あ、こっちの方が好き。』
そう言って、隆二の唇に軽くキスをした。
｢ふふっ。｣
そう笑った隆二の顔は牡丹花火に照らされて紅くなっていた。
｢俺も、こっちの方が好き。｣
そう、私を抱きしめ、甘く、淡い、キスをした。
END
終わり
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Riiyu(プロフ) - バリノーンさん» バリノーン様 こちらにもコメント有難うございます！！！大ファンとのお言葉、嬉し過ぎます！！ (2016年1月30日 23時) (
レス) id: 268618489a (このIDを非表示/違反報告)
バリノーン(プロフ) - gift me?の大ファンなんですが、セレナーデのファンに今、なりました（笑） 応援してます！ (2016年1月30日 23時) (レス) id: 36f8194757 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Riiyu
| 作成日時：2016年1月30日 8時
