セレナーデ -恋歌-

マッサージ Kenjiro.Y ページ20

マッサージ Kenjiro.Y


『ねぇねぇ、健ちゃん』


ソファーに寝転がり、真剣に釣りの雑誌を見てる健ちゃん。


『ねーぇ、健ちゃん！』


｢なんやねん、うるさいなぁ……｣


『背中が痛い。』


｢...整体でも行けば？｣


『冷たいな。もぅ』


『あーあ、背中が痛いなぁ！』


雑誌から目線を逸らさない健ちゃんに聞こえるよう
少し？大きめの声で言ってみる。


｢っるさいなぁ。寝転んでみ？｣


雑誌を乱暴にソファーに置いて、
うつ伏せに寝転がった私に跨いで座った。



｢どこが痛いねん｣


『腰と、背中。』


｢...はいはい｣


ギュッ、ギュッ、っと背中をマッサージしてくれる健ちゃん。



『あー気持ちいいー！そこ！！押して！』


｢ほんっと、ワガママやな。A｣


『だって、気持ちいいだもーん』


｢はいはい。｣



『もっとやってね。』


｢お前、鬼やな。｣


それから小一時間。
マッサージし続けてくれる、健ちゃんでした。



END

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