セレナーデ -恋歌-

おかえりの合図。 Ryuji.I ページ7

おかえりの、合図。 Ryuji.I

ベッドの中。

時刻はもう、深夜2時になる所。


ずっと待ってる。


けれども、睡魔には勝てなくて。


何度も寝落ち状態。



カチャ、の、音。


あ、帰ってきた。


『……おかえり』


｢起きてた？｣


『寝てた(笑)』


｢だよね。ゴメンネ｣


『ううん、大丈夫』

ベッドから身体を起こす。


｢寝てていいよ｣


服を着替えながら、隆二くんはそう。


掛け布団の上に置いていたストールを体に巻き付け
『ううん、大丈夫だから。』


｢眠いね、｣


そう言いながら、ベッドへ。


『うん、』



この瞬間、



この瞬間の為に起きてる。


ギュッと、抱き締めてくれる。


隆二くんの香水の匂い。


薄くなった部屋に

ふわっと、私の鼻を掠める。


｢寝ようね。｣って、ベッドに潜り込む。



その、隆二くんに抱きついて。



気持ちの良い、眠りにつく。







起きるとまだ、隆二くんの香水の匂い。


この瞬間も、大好き。



END

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