ヒーローSh#4 ページ24
あなたは私のことをただの幼なじみだと思ってる
だけど私はあなたのことをただの幼なじみだとは思っていない
あなたが地元を離れてから数年経つ
連絡は取り合ってるけどやっぱり野球選手だからって少し気が引ける
そんなある日だった
「帰ってきてるんだけど今日会えない?」
あなたからのそのメールにドキドキしてる
『わかった。』
返信するとすぐに場所と時間が書かれたメールが送られてきた
すぐ身支度を整えて少しだけオシャレして家を出た
案の定集合時間15分前に着いてしまった
見渡せばどこもクリスマスだった
そう思い手帳を開いてみるとちょうどクリスマスイブ
え、クリスマスイブに会うって...
なんて淡い期待をどこかに持っていた
「あの、お姉さん、俺道に迷ったんですけど、良かったら道案内してくれませんか?」
慶三君との約束までまだ時間があったから道案内をしようと思った
『良いですよ、どこに行きたいんですか?』
彼が言った店はスグそこだったので案内しようと歩き出した
彼は本当に道に迷ったのかな?なんて思うぐらいスタスタと私の隣を歩く
なんか怖くなってきて立ち止まった
「えっ?どうしたんですか?」
『あ、あの、私人を待たせてるのでその店ならそこを真っ直ぐです』
そう言って来た道を走ろうとした
けどそれは彼の手によって封じられた
「はぁ、折角綺麗な人が釣れたと思ったのに」
そう言って彼は私の腕を力強く握り引っ張る
『やだ。離して』
泣きそうになりながら必死に抵抗するんだけど男の人の力には勝てない
そう思った時だった
反対の腕を強く引っ張られてバランスをくずした
ふわっと香る慶三君の匂い
私はいつの間にか慶三君の腕の中に収まっていた
「またナンパされてんのかよ!ったく。お兄さん、俺の女に手出すな」
最後の方は低い声でこの声を聞くのは2度目だ
慶三君は私の手をとり歩いてその場を離れた
小さな公園に入って2人でベンチに座った
「なんもされてない?大丈夫?」
『ごめんなさい。道に迷ってるって言ったから教えようとしたら途中怖くなって』
泣きながら話す私をギュッと抱きしめる
「大丈夫、もう俺がずっと傍に居るから。だからA結婚しよっか」
ずっとあなたは私のヒーロー
―――
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かほべえ(プロフ) - いつも楽しませてもらってます。 リクエストで、カープの菊池涼介選手をお願いします! (2017年7月4日 2時) (レス) id: 83674aab46 (このIDを非表示/違反報告)
あやか - 初めまして!こんにちは!!リクエストで巨人の立岡宗一郎選手お願いします! (2017年6月15日 23時) (レス) id: 57ce88721e (このIDを非表示/違反報告)
真紘(プロフ) - 石井選手のリクエスト答えてくださりありがとうございます!またお願いします! (2017年6月5日 16時) (携帯から) (レス) id: aaea7016b4 (このIDを非表示/違反報告)
真紘(プロフ) - はじめまして!いつも読ませていただいてます!リクエストでファイターズのルーキー石井一成選手は可能ですか?可能でしたらお願いします! (2017年6月2日 20時) (携帯から) (レス) id: aaea7016b4 (このIDを非表示/違反報告)
★☆Lily☆★(プロフ) - けーぞーさん、ありがとうございました!! (2017年4月30日 0時) (レス) id: 8ca024d698 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:陽愛 | 作成日時:2017年3月6日 17時