それぞれのお話

パパpart2 ページ16

そろそろ予定日





あいにく予定日が試合だった





7｢卓さん、今日ですか？｣





『あぁ、うん。』




なんか、そわそわして試合に集中出来ない





まだ何も連絡が来ない




そのまま試合が始まった





今日の試合はすんなりと終わった




急いで病院に向かった




母｢卓！１時間前位にAちゃん分娩室に入った。そろそろかも｣






看｢旦那様ですよね？立会いますか？｣





『立会います。』







そう言って分娩室の中へ入った






｢A！｣






助産｢旦那さん、奥さんのそばで手を握ってあげてください。｣






そう言われたのでAの手を握る





『A、頑張れ！』






返事をするかわりにぎゅっと手を握られる






それから十数分後





｢おぎゃーおぎゃー｣






助産｢元気な女の子ですよ｣





8月6日にちなんで波瑠と名付けた







数日後何人か家に呼んだ






7｢うわー、めっちゃ可愛い♡これほんまに卓さんの子ですか？｣





2｢俺のとこも子ども欲しい｣





7｢波瑠ちゃーん、遥くんやで。同じ名前やな。パパとは仲良くしてもらってるからこれからもよろしくなー｣





ベビーベッドに横たわる波瑠に一生懸命話しかけている遥輝





｢遥輝くん、抱っこしてみる？｣






7｢えっ、ええの？抱っこしたい｣






遥輝を座らせてAが波瑠の抱き方を説明してる





2｢うわー、夫婦みたい笑笑｣





何故か俺も拳士と同じことを思ってしまった






Aと遥輝傍から見たら美男美女のカップルにも見えなくもない





7｢うわーめっちゃちっこい。卓さん、子どもいいですね。｣






すると波瑠が突然泣きだした





7｢えっ、えっ、A！これどうしたらええの？｣




そうオドオドする遥輝





｢パパ、波瑠抱っこして｣






『おいしょっと』






するとぴたっと泣きやんだ




2｢えっ！なんで？泣きやんだ｣





俺も不思議でならない





7｢なんで泣き止んだん？｣







Aは1人クスクス笑ってる






『Aなんで？』






｢フフッ笑波瑠はねちゃんとパパが誰だか分かってるんだよ笑抱かれ心地が違くて泣いたのよ笑｣







そう言って俺に近寄り俺の腕の中にいる波瑠にねーっと会話をしていた






7｢やっぱ、パパには叶わないってやつっすね笑｣





波瑠を見るとフニャと笑っていてとても可愛かった




『波瑠、産まれてきてくれてありがとう』

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