騒ぎの中心 ページ4
・
目の前で倒れてしまったサンジに、私たちは何も言えず固まっていた。
『…私？私がなにかしちゃった？』
「コイツ2年間で何があったんだ…」
とりあえずはサンジが起きるまで、この場で待機することにした。
その間にこの2年であったことをゾロと話していると、どうやら新聞で私やルフィのことは知っていたらしい。
「驚いたぜ。
まさかエースが海軍に捕まって、公開処刑当日にルフィとAが乱入して助けたとはな」
『ルフィとは別々で乗り込んだんだ。
私はロー兄さんの船に飛ばされて、そこでエースの公開処刑の新聞を見て…』
「…思わずってか」
ぐしゃぐしゃと頭を撫でられて、再度無事で良かったと囁かれる。
たしかに、今思えばよく無事でいられたものだ。
「結果、エースを助けることが出来てよかったな」
『ふふ、白ひげ海賊団やジンベエやクロコダイルやら…いろんな人に助けてもらったおかげでね』
「両親のことをバラすとは思わなかったけどな。
あれから懸賞金跳ね上がってんぞ」
『あー…あのときはエースとルフィから赤犬の気を逸らすのに必死で…。
赤犬には本気でムカッとしちゃってたし？』
「お前なぁ…。
これからは単身で海軍大将にケンカ売るなよ、俺も混ぜろ」
『余程のことがない限りしないから大丈夫』
俺も、と言ってくれたのが嬉しくてゾロの腕に抱き付く。
頭部にキスされたのを感じて顔を上げれば、今度は口にキスを落とされた。
「お前！！こんなとこで羨ましいことすんじゃねぇぞ！！」
『っ！？』
「うっせークソコック！」
「Aちゃ………！！！！」
いつの間に起きていたサンジに驚きつつも、目があった瞬間また気絶しそうになって慌てる。
とりあえず変装用のフードを被り、ゾロの体で隠れるようにサニー号へと目指すことにした。
「っは！！危なかった…、女神の美しさをもつ美女に命を持っていかれるところだった……！
いや、それも幸せか！！！」
「ふざけんな！！」
『もういいから急ごうよ…』
呆れてため息をついたとき、ある方角から騒がしい声が聞こえてきた。
2人もそれに気づき、3人の視線が一つの方角へ集まる。
「なんか騒がしいな」
「ほんとだ、あっち、うるさい」
『なんでカタコト？……あ、ルフィだ』
「「やっぱりか！」」
騒ぎの中心にいるのがルフィだ。
3人とも笑みを浮かべ、そちらへ走り出したのだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1368人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
れおすけ(プロフ) - ちえさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます🥺頑張れます！！ (2022年1月24日 21時) (
レス) id: 62ab6277f9 (このIDを非表示/違反報告)
ちえ(プロフ) - 久しぶりにハマる面白い作品に出会えて嬉しいです♡がんばってください (2022年1月24日 18時) (レス) id: cd9fdd5161 (このIDを非表示/違反報告)
れおすけ(プロフ) - きのさん» 教えてくださってありがとうございます！頑張って更新します〜！！ (2021年10月15日 21時) (レス) id: 62ab6277f9 (このIDを非表示/違反報告)
きの(プロフ) - ひとつ気になったのが、スリラーパークではなくてバークというところだけ。続き楽しみにしてます！ (2021年10月15日 20時) (レス) @page6 id: 0a1b5d200f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：れおすけ | 作成日時：2021年10月10日 2時
