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油断した。
地に膝をつけながら、クラクラする視界を落ち着かせようと深呼吸を繰り返す。
「クッソ…！！」
ただ呪物の回収だけだったのに。
まさかここまで手傷を負うとは思わなかった2人にたいし、呪霊は手加減なく襲いかかってくる。
「(頭まわんねぇ…！)」
『(呪力消費が激しい…白虎はもう呼べないな)』
虚勢を張っているものの、頭からの出血でなかなか立ち上がれない2人。
しかし、向かってきていた呪霊は虎杖に殴られて動きを止めていた。
「お前ら大丈夫か！？」
『なんて馬鹿力…』
「逃げろっつったろ」
「言ってる場合か！今帰ったら夢見悪ぃだろ。
それにな、こっちはこっちで面倒くせぇ呪いかかってんだわ」
そして始まる殴り合い。
驚くほどのポテンシャルで互角に戦っているようだけど、呪いは呪いでしか祓えない。
呪力のない虎杖だけがダメージを負っていく。
「無駄だ。呪いは呪いでしか祓えない」
「早く言ってくんない？」
『呪力のない君じゃ相手にならないよ。
なにより、あの2人を抱えて逃げられるのは君だけなんだから』
そこで、何を思ったのか宿儺の指を取り出す。
「あんじゃねぇか、全員助かる方法」
『虎杖？___まさかっ！』
「俺に呪力があればいいんだろ」
「馬鹿！！やめろ！！」
静止をきかず、特級呪物を口に放り込む虎杖。
猛毒と同じようなものを飲み込むなんて…！！
確実に死ぬ！！
______でも万が一…万が一……！！
まさかの事態に目を見開きつつ、虎杖の様子を見守った。
次の瞬間、
「………ケヒッ、ヒヒッ」
腕の一振りだけで呪霊を祓い、不気味な笑みを浮かべる様子にAと伏黒に緊張が走る。
全身に模様が浮かび、目の下にさらに目が開いた四つ目の顔。
そして感じる、強い呪いの気配。
「ああやはり！光は生で感じるに限るな！！」
特級呪物の受肉_____最悪の万が一が出てしまった。
チラッと恵をみやると、同じことを思っているのか険しい表情をしている。
「呪霊の肉などつまらん！人は！女はどこだ！！
…ん？いい時代になったのだな、女も子供も蛆のように沸いている。
素晴らしい！！鏖殺だ！！」
フェンスの上にたち、不気味な笑みで叫ぶ虎杖…否、両面宿儺。
心臓が大きく鳴り響くのを感じながら、ウエストポーチにしまっている呪具に手をかけた時、
「人の体で何してんだよ。返せ」
宿儺は自分で、自分の口元を押さえた。
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れおすけ(プロフ) - ちーさん» ありがとうございます！！！笑 また更新頑張ります！！ (2021年11月10日 0時) (
レス) id: 62ab6277f9 (このIDを非表示/違反報告)
ちー - 好きです！笑 (2021年11月9日 12時) (レス) @page38 id: ca5a92bd63 (このIDを非表示/違反報告)
れおすけ(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます！オチは自分の中でも未定ですので、今後も応援してくれるとうれしいです！ (2021年4月19日 14時) (レス) id: 424d22639a (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - れおすけさん初めまして、この小説は五条悟オチですか？できれば五条悟オチでお願い出来ますか？続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年4月19日 9時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れおすけ | 作成日時：2021年4月14日 23時
