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「Aー……お邪魔だった?」
しばらく談笑していた2人だったが、野薔薇がAの部屋を訪れたことで五条が腰を上げた。
『いや、全然』
「用事は終わってるから僕は戻るよ。
あ、あともう一つ。
硝子が交流会前に空いてるとき保健室来いだってさ」
家入硝子
この高専に所属している術師専門の、反転術式の使い手で治癒師である。
Aは彼女から反転術式を学び、今も精度を上げる練習を見てもらっているのだった。
『わかりました、明日行きます』
「じゃあね2人とも、あんまり夜更かししないよーに」
最後にポンと頭を撫で、いくつかの円盤を持って部屋を出て行く五条。
改めて野薔薇に向き直ると、なんとも言えない微妙な顔をしていた。
『え、なに?どうしたの?』
「いや……五条と仲良すぎない?」
『んー、まあ小学校から知ってるから』
「なにそれ詳しく」
ズイッと顔を近づけて来る彼女に苦笑しつつ、Aはゆっくりと口を開く。
小学生の時、恵と帰ってるときに鉢合わせたこと。
ずっと謎だった恵の親の話を教えてもらい、今後私たちが呪術師となることを条件に高専からの金銭的援助を受けることになったこと。
それからというもの、私たちの親代わりとして、呪術の先生として色々と世話を焼いてくれたこと。
かいつまんで説明すれば、野薔薇は目を丸くして驚いていた。
「そりゃあ仲良い筈だわ…、私はてっきり五条がロリコンだとばかり」
『なにそれウケる。
でもあり得ないって、いいとこ妹扱いって感じだよ』
あっけらかんと笑っていうAだったが、野薔薇は呆れたような視線で彼女を見た。
知り合って一ヶ月と経っていないものの、五条のAを見る視線が優しいものだと気づいていたから。
「(どういう感情かはわからないけど)大事にされてるのは確かよ、A」
『ん?なにが?』
「なんでもないわ。それより今日言ってたことなんだけど…」
はじめての女子で術師の同級生。
雑談・相談問わず話は途切れず、しっかり2人とも夜更かししたのは言うまでもなかった。
***
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れおすけ(プロフ) - ちーさん» ありがとうございます!!!笑 また更新頑張ります!! (2021年11月10日 0時) (レス) id: 62ab6277f9 (このIDを非表示/違反報告)
ちー - 好きです!笑 (2021年11月9日 12時) (レス) @page38 id: ca5a92bd63 (このIDを非表示/違反報告)
れおすけ(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます!オチは自分の中でも未定ですので、今後も応援してくれるとうれしいです! (2021年4月19日 14時) (レス) id: 424d22639a (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - れおすけさん初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年4月19日 9時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れおすけ | 作成日時:2021年4月14日 23時