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三輪ちゃんは五条先生とのツーショットと、私を含めたスリーショットを撮って戻っていった。
「いやー、元気でいい子だね」
『当たりまえです。それよりさっきの…』
「悟ゥ!!!」
続きを話そうとしたところで響く、夜蛾学長の怒声。
そういえば、打ち合わせの時間2時間も遅らせて伝えてたって言ってたっけ…!?
「やば。悪いねA、続きはまた今度」
『あ、ちょっ…!』
術式でトび姿を消した担任に頭を抱える学長。
一見滅多に見ない光景だけど、この人たちにとって日常茶飯事なのは高専関係者ならば常識だ。
『えっと…とにかく行きますか?』
「…ああ、そうだな」
その後は、ひじょ〜に気まずいながらも学長と三輪ちゃんのおかげで打ち合わせを終えた。
今日は硝子さんが出張でいないため、私は彼女が帰って来るまで保健室で待機になっている。
一息ついたところで、コンコンと部屋をノックする音が聞こえて来た。
『はーい?って、野薔薇!?』
「ごめん、治して」
扉を開ければ、昨日買ったばかりのはずのぼろぼろのジャージを着た野薔薇がいた。
なんでそんなボロボロ!?シゴかれすぎじゃない!?
なんて心の中で発狂しつつ、野薔薇に反転術式を施す。
「ふぅ。ありがとA、助かったわ」
『全然構わないけど…これ銃で撃たれたみたいな傷跡だったよ。呪詛師でも会ったの?』
「いや、京都校の真希さんの双子のやつ」
『……ああ、真依さんか』
私は嫌いじゃないけど、野薔薇とは相性が悪かったらしい。
ちょっかい出すの好きだもんな…なんて考えていると、新たにノック音が響く。
『はー……めっ恵!?』
「悪ィ…頼んだ…」
力尽きたように私の肩に寄りかかる恵も、頭を含める色んな箇所から出血していて危ない状態だった。
そのままベッドに横たわらせて治療を施し、彼の表情が穏やかになったのを確認して野薔薇と向かい合う。
『野薔薇は真依さんだとして、恵は誰にやられたの?』
「同じく京都校の……東堂って言ってたかしら。
出会い頭に伏黒の女のタイプ聞いて来るような変人だったけど、一級って言ってたしやっぱ強かったのね」
『なんで女のタイプ…?』
そこまで言うと、答えが気になったと勘違いしたのかニヤッと笑って耳元でこそっと教えてくれた。
_____私にはAのことにしか聞こえなかったけど?
…顔が熱く感じるのは気のせいかな。
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れおすけ(プロフ) - ちーさん» ありがとうございます!!!笑 また更新頑張ります!! (2021年11月10日 0時) (レス) id: 62ab6277f9 (このIDを非表示/違反報告)
ちー - 好きです!笑 (2021年11月9日 12時) (レス) @page38 id: ca5a92bd63 (このIDを非表示/違反報告)
れおすけ(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます!オチは自分の中でも未定ですので、今後も応援してくれるとうれしいです! (2021年4月19日 14時) (レス) id: 424d22639a (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - れおすけさん初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年4月19日 9時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れおすけ | 作成日時:2021年4月14日 23時