呪胎戴天 ページ14
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ある日一年生全員に任務が与えられた。
やってきたのは、西東京にある少年院。
「我々の"窓"が呪胎を確認したのが3時間ほど前。
避難誘導9割の時点で現場の判断により施設を閉鎖。
呪胎が変態をとげるタイプの場合、特級相当の呪霊になることが予想されます」
(((特級……！！)))
補助監督である伊地知さんの言葉で私たちの間に緊張感が走る。
虎杖だけは特級の危険度をよくわかっていなかったけど、伊地知さんがわかりやすく教えてくれたおかげで理解したようだった。
「本来は呪霊と同等級の術師が任務にあたるんだ。
今日の場合は五条先生とかな」
「で、その五条先生は？」
『出張中だって。そもそも高専でプラプラしていい人じゃないんだよ』
お土産は期待するなと言い残して去っていく姿を思い出す。
ほんとうに悪い意味でタイミングのいい人だ。
「この業界は人手不足が常…手に余る任務を請け負うことも多々あります。
しかし今回は緊急事態で異常事態です。
絶対に戦わないこと。
特級と遭遇した場合の選択肢は、"逃げる"か"死ぬ"かです」
私たちの任務はあくまで生存者の確認と救出。
自分の恐怖には素直に従うように。
伊地知さんの言葉に頷いたとき、捜査線のテープ越しに保護者の人が声を掛けてきた。
「正は…息子は大丈夫なんでしょうか！？」
伊地知さんが対応してくれている間に、事前に見た資料をおもいだす。
たしか岡崎正という、2度目の轢き逃げでここに入っていた男がいた。
「伏黒、橘、釘崎、助けるぞ」
「当然」
『うん』
「……」
伊地知さんによって帳が下され、恵がだした玉犬・白と共に寮の中に入っていく。
扉を開けると、そこは寮とは思えない空間が広がっていた。
「どうなってんだ！？二階建ての寮の中だよなココ」
「お、おおお落ち着け！メゾネットよ！」
「ちげぇよ」
『これは…呪力による生得領域の展開……！』
こんな大きなものは初めて見た。
ハッとして入ってきた扉に眼を向けると、すでに無くなった後だった。
「ドアがなくなってる！！」
「なんで！？私たちここから入ってきたわよね！？」
「「どうしよう、あそれ、どうしよう」」
混乱して音頭をおどる2人を見やりつつ、恵は玉犬に・私は呼び出した白虎に確認する。
2匹とも出口の匂いを覚えているようで、そのことを伝えるとわしゃわしゃと玉犬を撫で回すのだった。
「緊張感！！」
『てか玉犬ジャーキー食べるの？』
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れおすけ(プロフ) - ちーさん» ありがとうございます！！！笑 また更新頑張ります！！ (2021年11月10日 0時) (
レス) id: 62ab6277f9 (このIDを非表示/違反報告)
ちー - 好きです！笑 (2021年11月9日 12時) (レス) @page38 id: ca5a92bd63 (このIDを非表示/違反報告)
れおすけ(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます！オチは自分の中でも未定ですので、今後も応援してくれるとうれしいです！ (2021年4月19日 14時) (レス) id: 424d22639a (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - れおすけさん初めまして、この小説は五条悟オチですか？できれば五条悟オチでお願い出来ますか？続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年4月19日 9時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れおすけ | 作成日時：2021年4月14日 23時
