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とある男が、女の子に声をかけていた。
モデルのスカウトらしい。
女の子は相手にせず、項垂れていた男。
そんな男の肩を叩いた、また別の茶髪のショートヘアの女の子。
その子は口を開き、
「ねぇアンタ、私は?」
「え!?私は!?」
「モデルよモデル。どうなの?」
自らスカウトマンに声をかける。
その女の子こそ、4人目の新入生・釘崎野薔薇であった。
「……俺たち今からあれに話しかけんの?
ちょっと恥ずかしいなぁ」
「オマエもだよ」
『自分からスカウトマンに声かける人初めて見た』
「おーい、こっちこっち」
2020のサングラスをかけて、両手にそれぞれポップコーンとクレープを持つ虎杖。
それだけじゃなく先生の目隠しにも視線が集まっているのに気づかないわけがなく、Aはすこし恥ずかしそうに伏黒の後ろで隠れていた。
とりあえず釘崎の荷物はコインロッカーにあずけることにして、皆で揃って自己紹介。
「釘崎野薔薇。喜べ男子、美少女よ」
「俺、虎杖悠仁。仙台から!」
「伏黒恵」
『橘A!女の子同士よろしくね』
じーっと無言で見られて首を傾げると、釘崎は大きくため息をついた。
「はぁ…私ってつくづく環境に恵まれないのね。
あ、Aは別よ!野薔薇で構わないわ、よろしくね」
パァッと表情を明るくさせて大きく頷くAとは別に、男2人は微妙な表情をしていた。
そんな雰囲気をこわすように、Aは五条に問いかける。
『これからどこか行くんですか?』
「ふっふっふっ、ようやく一年が4人揃ったんだ。
そのうち2人はお上りさんときている。
_________行くでしょ、東京観光」
「『え"』」
嫌な予感がするAと伏黒とは反対に、お上りさん2人は眼を輝かせて喜んでいる。
「TDL!TDLいきたい!!」
「バッカTDLは千葉だろ!中華街行こう先生!!」
「中華街だって横浜だろ!!」
「横浜は東京だろ!!」
『横浜は神奈川だろ…』
「バカだな」
盛り上がっている2人も、先生の鎮まれという一声で静かに片膝をつく。
そうして伝えられた行き先は、六本木。
『…本当だと思う?』
「いや…100違えだろ」
喜ぶ2人に微妙な反応の2人。
そんな期待しない方がいいとは言えず、大人しく先生の後をついていくのだった。
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れおすけ(プロフ) - ちーさん» ありがとうございます!!!笑 また更新頑張ります!! (2021年11月10日 0時) (レス) id: 62ab6277f9 (このIDを非表示/違反報告)
ちー - 好きです!笑 (2021年11月9日 12時) (レス) @page38 id: ca5a92bd63 (このIDを非表示/違反報告)
れおすけ(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます!オチは自分の中でも未定ですので、今後も応援してくれるとうれしいです! (2021年4月19日 14時) (レス) id: 424d22639a (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - れおすけさん初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年4月19日 9時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れおすけ | 作成日時:2021年4月14日 23時