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片桐さんに連れられてきたのは、軟高からも開久からも程よく離れているオシャレな喫茶店。
彼はここの常連みたいで、一つのテーブルに真っ直ぐ進んで行った。
「なんでも選べ」
『えと、じゃあレスカで』
「俺はブラック」
「かしこまりました」
ここのマスターらしき人が離れて行き、目の前に座る片桐さんが口を開いた。
「ここ来たことあるか？」
『ううん、はじめて来た。すごくオシャレだね。
片桐さんよく来るの？』
「ああ、バイト先が近ぇからな。学校の奴らもここまでは来ないだろ」
『(バイトしてるんだ…)たしかに穴場って感じする』
だろうな、と笑う片桐さんに笑みを零す。
緊張でうまく喋れるか不安だったけど、そんな必要はなかったらしい。
すこし話していれば、すぐに注文した飲み物が運ばれてきた。
レスカを一口飲んで、その美味しさに目を輝かせればフッと微笑まれる。
『ブラックって大人だね…甘いの苦手？』
「…得意じゃねぇ」
『そっか、得意じゃねぇか』
素直に苦手と言わない彼にふふっと笑いが溢れるなか、片桐さんは怒ることなく優しい表情でこちらを見てくる。
それに気づいてキュンとしたのは言うまでもない。
「なぁお前…俺のこと知ってて怖くねぇなんて変わってるよな」
『んー…噂だけ信じると怖いかもだけど、昨日片桐さんの優しさに気づいたからかな』
「優しさ…俺の？」
『だって、ツッパリたち倒したあとそのまま去っていく物だと思ってたの。
なのにわざわざ返り血のついてない手で引き上げてくれて、しかも家まで送ってくれたじゃん』
笑みを浮かべながらそう言えば、片桐さんは目を丸くさせてほんのりと顔を赤くしていく。
照れ隠しのようにそっぽを向く彼を見て、本当に噂は当てにならないなと実感した。
『今日だって、開久の制服だと目立つから私服で来てくれたんじゃない？』
「…絡まれたら面倒だろうが」
『ほら優しい。今更怖がることなんてできないよ』
「もういいから黙れ、レスカ飲んでろ」
口にストローを入れられて黙らざるおえなくなる。
優しいと言われ慣れてないのか、赤面がおさまってない様子にレスカを飲みながら幸せを感じていた。
結局、その日は片桐さんがお金を出してくれた。
私こそ助けてもらったお礼をしようと思ってたのに、とあたふたしていると
「…なら、またココ付き合え」
『もちろん！……ぇ』
思いがけず、次の約束できました。
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れおすけ(プロフ) - りこさん» 金ローよかったですよね！！嬉しいコメントありがとうございます(о´∀`о)ちょっとずつですが進めていきますので、またよろしくおねがいします！！ (2021年10月14日 15時) (
レス) id: 62ab6277f9 (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - 更新嬉しいです！！！私は金ローで映画見てから今日俺に再熱です！！まじでかっこよかったです！とにかく更新嬉しいです！ (2021年10月13日 1時) (レス) @page36 id: 3171887382 (このIDを非表示/違反報告)
れおすけ(プロフ) - 瑠香さん» 感想ありがとうございます！同志がいてくださって嬉しいです！ (2020年9月7日 21時) (レス) id: 424d22639a (このIDを非表示/違反報告)
瑠香 - 作者さんの片桐さんの描写にキュンとしてニヤつきます。これからも更新楽しみにしております！素敵な文章を読ませて頂きありがとうございます！ (2020年9月6日 7時) (レス) id: 2176506463 (このIDを非表示/違反報告)
れおすけ(プロフ) - 舞さん» ありがとうございます！がんばります！ (2020年8月23日 15時) (レス) id: 424d22639a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れおすけ | 作成日時：2020年8月10日 7時
