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約束の2時まであと30分。
私は相棒たちの反対を押し切って学校を抜け出し、いつも片桐さんとくるサテンに向かっていた。
『ちょっと早すぎたかな…』
あと5分もしないで到着する。
昨日の今日で何を話そうか、いつもとは違う緊張感が体を支配していた。
そういえば怪我、ちゃんと手当てしたかな。
ていうか私開久の人たちのしちゃったような…！
どんな表情して会えばいいの…！？
次の道を曲がれば店に着くのに、足は進もうとしなかった。
『…うん、まだ早いし心の準備をしてからでも…』
「そんなんいらねぇだろ」
『っえ！？』
いつの間にか、私の隣には片桐さんが立っていた。
よう、と挨拶されて返そうとするも、片桐さんの顔を見て言葉が詰まってしまう。
「…どうした？」
『どうしたじゃない…、痛くなかった？』
雑に貼られているガーゼに手を添えようとすると、それは簡単に剥がれて地面に落ちてしまった。
肌から見える傷痕に眉を歪めると、私は彼の手を引いてサテンとは違う方向に歩き出す。
「おいッ？」
『ごめん、今はついて来て』
私の歩みを止めることなんて簡単なはずなのに、片桐さんは何も言わずについて来てくれた。
お互いに無言で進むこと数分、私の家につくと鍵を開けて扉を開く。
「なぁ…まさか上がれってか？」
『うん、上がって。今日親は遅くなるから大丈夫』
「………はぁ」
私の視線に諦めたのか、ため息をついて入ってもらう。
適当に座っててもらい、我が家に充実している救急箱を持って行った。
『一回ガーゼ外すよ』
「…あぁ」
やっぱり、貴志ほどじゃないけど多くの怪我をしていた。
自分でやったのか開久の人たちがやったのか、とても丁寧とは言えない手当てを一からやりなおす。
『…はい、おしまい』
「サンキュ…上手いんだな、手当て」
『そこまでじゃないけど…さっきのよりかはね』
ちょっと笑ってくれたことに安心して、飲み物を用意して向かい合って座る。
そして訪れた無言の空間。
…うん、きまずい。
『…え、と「昨日…悪かったな」っえ？』
何か話そうとした時、遮るように彼から出た謝罪の言葉。
突然のことに反応が遅れるものの、すぐに我に返って口を開く。
『そんな、片桐さんが謝ることないよ。
私の方が…その、下っ端くんたち倒しちゃって…騙すみたいになっちゃって…』
だんだん声が小さくなっていくのが、自分でもわかった。
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れおすけ(プロフ) - りこさん» 金ローよかったですよね！！嬉しいコメントありがとうございます(о´∀`о)ちょっとずつですが進めていきますので、またよろしくおねがいします！！ (2021年10月14日 15時) (
レス) id: 62ab6277f9 (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - 更新嬉しいです！！！私は金ローで映画見てから今日俺に再熱です！！まじでかっこよかったです！とにかく更新嬉しいです！ (2021年10月13日 1時) (レス) @page36 id: 3171887382 (このIDを非表示/違反報告)
れおすけ(プロフ) - 瑠香さん» 感想ありがとうございます！同志がいてくださって嬉しいです！ (2020年9月7日 21時) (レス) id: 424d22639a (このIDを非表示/違反報告)
瑠香 - 作者さんの片桐さんの描写にキュンとしてニヤつきます。これからも更新楽しみにしております！素敵な文章を読ませて頂きありがとうございます！ (2020年9月6日 7時) (レス) id: 2176506463 (このIDを非表示/違反報告)
れおすけ(プロフ) - 舞さん» ありがとうございます！がんばります！ (2020年8月23日 15時) (レス) id: 424d22639a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れおすけ | 作成日時：2020年8月10日 7時
