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数日後
いつも通りの登校のはずが、貴志が本屋の前で立ち読みを始めてしまって時間が押していた。
先に行こうとしても何故か止められ、力で敵わない私は大人しく隣でボーッと空を見上げている。
「おはようA！さんちゃん！」
『あっ理子！おはよ〜』
「あ？あぁ、理子か」
話しかけてきた理子に救われた気持ちになる。
よし、流れで理子と一緒に先に行こう。
「立ち読みなんかしてたら遅刻するわよ？」
「ほっとけ、今いいとこなんだよ」
『ずっとこの調子なの。早く学校いこ！』
「そうね！ほら、さんちゃんも立ち読みストップ」
「バカ今いいとこだって言ってんだろ！
ここでやめるとかあり得ねぇから」
「だったら買いなさいよ！立ち読みなんて泥棒と同じよ！」
最近よく見る言い争いが始まり、ついにお店の人が出てきたかと思えば、貴志にタッチについて熱く語り始めた。
軽くふてくされている理子を宥め、学校への道を進んでいく。
すると、後ろから声をかけられた。
「理子さん、Aさん、おはようございます！」
「あ、今井くんおはよう」
『谷川くんもおはよ』
「おう、はよ」
実はあの後仲良くなった谷川くん。
どうやら今井さんは理子狙いらしく、告白しては振られ誰が好きか聞いている。
すごいなぁ、素直に自分の気持ちが言えるのは。
なんて少し尊敬し始めたとき、視界の端にグレーの洋ランを捉えた。
『ごめん理子、先行ってて！』
「っえ！？」
理子の私を呼ぶ声が聞こえるけど、今はさっきの人影を追うことに必死だった。
大きな背中を追いかけて路地裏に進むと、しゃがみ込んだ足元に小さな子猫がいて優しい笑みで頭を撫でている片桐さんが。
うっわぁ…すごい奇跡の瞬間に立ち会った気分…
「、ん？」
『っあ…、おはよう？』
見惚れていたら目があってしまった。
なんとかひねりだした挨拶も疑問形になって苦笑すると、おう、といつもどり返してくれて一安心。
「どうしたんだ、こんな所で」
『久しぶりに片桐さん見かけたから、あわてておいかけて……』
……あれ。
私今なんて言った？
目を見開いた片桐さんを見て、私がやらかした事に気づいた。
いやいや、たしかに今井さんの素直なとこ尊敬するって思ったばかりだけど……！！
『っあ！いや、その……！！猫ちゃんかわいいね！』
「っふ、なんだそりゃ」
軽く吹き出したその表情は、どこか嬉しそうに見えた。
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れおすけ(プロフ) - りこさん» 金ローよかったですよね！！嬉しいコメントありがとうございます(о´∀`о)ちょっとずつですが進めていきますので、またよろしくおねがいします！！ (2021年10月14日 15時) (
レス) id: 62ab6277f9 (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - 更新嬉しいです！！！私は金ローで映画見てから今日俺に再熱です！！まじでかっこよかったです！とにかく更新嬉しいです！ (2021年10月13日 1時) (レス) @page36 id: 3171887382 (このIDを非表示/違反報告)
れおすけ(プロフ) - 瑠香さん» 感想ありがとうございます！同志がいてくださって嬉しいです！ (2020年9月7日 21時) (レス) id: 424d22639a (このIDを非表示/違反報告)
瑠香 - 作者さんの片桐さんの描写にキュンとしてニヤつきます。これからも更新楽しみにしております！素敵な文章を読ませて頂きありがとうございます！ (2020年9月6日 7時) (レス) id: 2176506463 (このIDを非表示/違反報告)
れおすけ(プロフ) - 舞さん» ありがとうございます！がんばります！ (2020年8月23日 15時) (レス) id: 424d22639a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れおすけ | 作成日時：2020年8月10日 7時
