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その後、ヤクザの薬をばら撒いたとなるとヤバいことに気付いた貴志は、意識が朦朧としているヤクザの頭に石橋ですと偽名を名乗った。
それに便乗した伊藤くんも吉村ですと名乗り、工場跡地を出て病院に向かっている。
『ていうか私重くない？貴志も疲れてるだろうし、自分で歩くよ』
足が痛くて引きずっていた私は、貴志におぶってもらっていた。
私よりボロボロの伊藤くんに手を貸した方が……
そう言うと支えられている腕にさらに力が入る。
「ちょー重い」
『おい。それ女子に言っちゃいけないのNo.1だぞ』
「アホ、冗談じゃ。
むしろ軽すぎじゃねお前、ちゃんと食ってんの？？」
『心配しなくても食べてますぅ。
ウチのお母さんそこはちゃんとしてるの知ってるでしょ？』
「…ああ、朱音さんな。晩飯前に菓子食っててすごい怒られたの思い出したわ……」
そう、うちのお母さんは三食しっかり食べることに関してはとても厳しい。
仕事の時に思うことがあってそうなったみたいだけど、お菓子を食べてご飯が食べられないなんてのはもってのほかだ。
「なんか…お前ら本当に幼馴染だったんだな……」
「んだよ伊藤、今まで信じてなかったのか？」
「半信半疑ってやつだった」
『今はこんな卑怯だけど、昔はピュアで純粋だったんだよ…』
「まじか！！」
「昔はってなんだボケ！！
今も十分ピュアで純粋だろうが！！」
「『いや、卑怯が勝ってる』」
なんて、わちゃわちゃ話しているうちに襲ってくる眠気。
欠伸をかみころして目を開けることに集中していると、ポンと頭に伊藤くんの、背中に貴志の手が添えられた。
「眠ぃんだろ、そのまま寝てろ」
「今日はありがとうね、Aちゃん」
ほんとうに、この2人は優しすぎる。
"ありがとう"
ひと言そう呟いて、眠気に体を任せた。
「…やっぱかわいいなぁ、Aちゃん」
「そうかぁ？」
「間違いなくな。
……その、三橋。来てくれてありがとうな」
「……あ？」
「……あ、ありがとう」
「あ…ああぁぁぁああ！！鳥肌が！！鳥肌たった！！！」
「んなっ！！失礼だなテメェ！！」
『んぅ………』
「「はっ！」」
身動ぐAに静かにする2人。
3人とも微笑んでいるその光景を、夕陽だけが見守っていた。
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れおすけ(プロフ) - りこさん» 金ローよかったですよね！！嬉しいコメントありがとうございます(о´∀`о)ちょっとずつですが進めていきますので、またよろしくおねがいします！！ (2021年10月14日 15時) (
レス) id: 62ab6277f9 (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - 更新嬉しいです！！！私は金ローで映画見てから今日俺に再熱です！！まじでかっこよかったです！とにかく更新嬉しいです！ (2021年10月13日 1時) (レス) @page36 id: 3171887382 (このIDを非表示/違反報告)
れおすけ(プロフ) - 瑠香さん» 感想ありがとうございます！同志がいてくださって嬉しいです！ (2020年9月7日 21時) (レス) id: 424d22639a (このIDを非表示/違反報告)
瑠香 - 作者さんの片桐さんの描写にキュンとしてニヤつきます。これからも更新楽しみにしております！素敵な文章を読ませて頂きありがとうございます！ (2020年9月6日 7時) (レス) id: 2176506463 (このIDを非表示/違反報告)
れおすけ(プロフ) - 舞さん» ありがとうございます！がんばります！ (2020年8月23日 15時) (レス) id: 424d22639a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れおすけ | 作成日時：2020年8月10日 7時
