エースの復活 ページ7
・
「もう一本！！！」
旭さんが…エースが、トスを呼んだ。
その光景に感極まるものの、まだ試合は終わってない。
「旭！！」
スガ先輩から旭さんへの、ネットから少し離した高めのトスがキレイにあがる。
ブロックフォローには、守護神である夕が備えた。
_____頼もしい背中の守り
_____俺のための1番打ちやすいトス
_____不足なんてない
(単純で当たり前のことを、いつの間にか忘れていた。
俺は独りで戦っているのではない)
_____託されたラストボール
_____何度壁にぶち当たろうとも打ち切る
ドゴォッ
『ナイスキー！！』
3枚ブロックを打ち破り、相手コートに落ちたボール。
エースの復活だ。
「ナイス！！ナイス旭！西谷も！！」
『流石旭さん！夕！』
「お…お前らも……ナイストス、スガ…ナイスレシーブ、西谷……Aも、ナイスサーブ…」
「「『！！』」」
旭さんからの言葉に、3人揃って満面の笑みを浮かべた。
「でも！全然ジャンプ出来てないんじゃないですか！？1ヶ月もサボるからっっ！」
「うん…すみません…」
「厳しーなぁ西谷」
『これからの練習メニュー楽しみにしててくださいね！』
「「えっ」」
「おー！」
なんて、これからは繋心くんが組むだろうけど。
冗談です、と笑いかけ背中を向けて自分の位置に着く。
さあ…勝負はこれからだ。
○
影山のサーブに乱され、2本目のボールがライト前衛の私の方に向かってくる。
『オーライ！』
「A！」
その場でジャンプして、我ながら綺麗な2段トスが嶋田さんに上がる。
その時、ほんの少しだけ右肩に違和感を感じた。
ドッ
『ナイスキー！」
「ナイストース！」
左手をあげてみんなとハイタッチしていると、すぐ後ろにやってきた人の気配。
「交代だ、A」
そう指示を下した繋心くんに、やっぱりわかっちゃうか…と苦笑いして大人しくコートから出る。
手渡された氷嚢で右肩を抑えれば、他の人たちも察してプレーを続行した。
「飛ばしすぎだバカ。ちゃんと冷やしとけよー」
『はーい』
元々右肩の怪我の後遺症で長時間の運動はできなくなっていた私は、繋心くんのとなりで大人しく見ることにした。
○
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 461人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ツキ(プロフ) - 初コメ失礼します！とても面白いです！続きが気になります！更新を頑張ってください！応援しています！推しの岩ちゃんと夢主ちゃんが付き合って欲しい！ (4月18日 16時) (
レス) @page10 id: e8ec233810 (このIDを非表示/違反報告)
ライチ(プロフ) - 岩ちゃんの家に仁科ちゃんが行く...!?それって実質【お家デート】では...!?もう、そのまま2人が付き合っても文句はない...!!むしろ付き合ってくれ...!! (2月28日 23時) (レス) id: b468f3d3be (このIDを非表示/違反報告)
れおすけ(プロフ) - 美羽さん» 初めまして、感想ありがとうございます！亀更新ですがよろしくお願いします︎！ (11月7日 1時) (レス) @page7 id: 62ab6277f9 (このIDを非表示/違反報告)
美羽(プロフ) - 初めまして美羽です【ハイキュー】烏野2年のマネージャー�兇鯑匹澆泙靴紳海�を楽しみにしてます！ (10月11日 3時) (レス) @page6 id: 3d5ecef508 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：れおすけ | 作成日時：2023年9月20日 7時
