単細胞 ページ7
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「勝負して勝ったら体育館入れて下さい！！とか、言ってきそうじゃないっすか？アイツら」
部活が終わり、龍が話を切り出した。
まーなんとも簡単に想像できる。
2人とも単細胞ぽいし。
「でも仮にそう来るとしたら、影山が自分の個人技で何とかしようとするんだろうな」
『あぁー…、まあそうかもですね』
さっき影山もそう言ってたのを思い出した。
影山からすれば翔ちゃんはまだ下手な位置にいるんだろうし、何より自分がいれば負けないって思ってる。
「もしも影山が、自分個人の力だけで勝てるって思ってるとしたら……影山は中学から成長してないってことだな。
中学でそうだった様に、ある程度までは個人技で通用しても更に上へは行けない」
まさに大地先輩の言った通りだった。
みんなが黙った、次の瞬間……
「「キャプテン！！」」
扉の外からあの２人の声が聞こえた。
「「勝負させてください！！」」
「俺たち対先輩たちとで！」
「「(せーのっ)ちゃんと協力して戦えるって、証明します！！」」
マジか……
「ビバ単細胞！！」
「せーのって聞こえたんだけど…」
「でも俺、こういう奴ら嫌いじゃないっすよ」
龍のその気持ちもすっごくわかるけどさぁ…。
大地先輩の無表情が怖いんだよぉお！
「…負けたら？」
「ぅ…！」
「どんな罰(ペナルティー)でも受けます！」
「ふぅーん。
ちょうどいいや。おまえらのほかに２人、一年が入る予定なんだ。そいつらと3対3で試合やってもらおうか」
『毎年新入部員が入ってすぐ、雰囲気見るためにやってるゲームだよ』
「でも3対3ですか？俺達側のもう１人は…」
「田中。お前当日、日向たちの方に入ってくれ」
「えっ、俺っすか？」
「嫌いじゃないって言ったろ？」
「関わるのはめんどくさいです！」
「「ぅぐ…」」
「そっかー。問題児を牛耳れるのは田中くらいだと思ったんだけどなー」
龍の耳がダンボみたいに大きくなった。
ちらりと大地先輩から視線を感じて、私もバレないように頷く。
『たしかに。龍なら”先輩”らしく引っ張ってくれそうだと思うんだけどなー』
わざと先輩を強調して言えば、さらに大きくなった耳。
よし、乗ったな。
「しょぉーがねーなぁー！！やってやるよ！嬉しいかぁ？おい！」
翔ちゃんの肩をたたく龍をよそに、あたしは大地先輩と親指を立てあっていた。
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れおすけ(プロフ) - ライチさん» 嬉しいコメントありがとうございます！また岩ちゃんとの両片想いを楽しんでください☺️ (9月11日 18時) (
レス) id: 62ab6277f9 (このIDを非表示/違反報告)
ライチ(プロフ) - コメント失礼します!!思わず一気読みしたのですが途中、『仁科ちゃんと岩ちゃんもう付き合えよ!!!』って夜中なのに思わず叫びそうになっちゃいました...ww続き楽しみにしています!! (9月8日 1時) (レス) id: b468f3d3be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れおすけ | 作成日時：2023年8月5日 2時
