嵐のような男 ページ47
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潔子先輩と話しながら体育館に向かう。
そろそろ夕とみんなが顔合わせててもおかしくないころだ。
「西谷今日からだよね。大丈夫そう？」
『元気有り余ってましたよ！
ただ旭さんのことは聞かれてなくて…何も言ってません』
「…そっか。こっちから言っちゃうとまた暴れそうだもんね」
『うわ〜すごい想像できる』
ふふっと笑い合いながら、既に開いている体育館に入る。
やはり賑やかなその光景に安堵しつつ靴を履き替えていると、前から何かが走ってくる気配を感じた。
「潔子さぁーん！！貴方に会いに来ました潔子さーん！！」
「！？」
『うわっ！？』
まさか飛びつきに行くとは思わなかった。
間に合わない、と潔子先輩の方を見ると夕にビンタをくらわしている。
流石です。
「…で、旭さんは？？戻ってますか？」
「……」
「……いや、」
大地先輩の言葉を聞いて、夕が殺気立つのがわかる。
こうなるとわかっていたから私は何も言えなかったんだ。
「_______あの根性なし……！！」
「こらノヤ！！エースをそんな風に言うんじゃねぇ！！」
「うるせぇ！！根性なしは根性なしだ！！」
「まてってノヤっさぁん！」
何も言わずに扉へ向かう夕を止めようとするも、龍の言葉では止まらない。
「前にも言った通り、旭さんが戻んないなら俺も戻
ねえ！！」
『夕！！』
バタンッと大きな音を立てて閉まる扉。
ハァ…とため息を漏らし、もう一度外履きに履き替えた。
『私が事前に話しておけばよかったですね。ちょっと連れ戻してきます』
「…すまん。頼む」
『はい！』
全くあの単細胞は…。
その背中はすぐに見つかり、声をかけると立ち止まってくれた。
『ごめんね、前もって言わなくて』
「別に…Aが謝ることじゃねえよ」
『じゃあ戻ろ。みんな夕のこと待ってたんだよ』
大地先輩なんて、一年生に"烏野の守護神"って紹介してたし。
そう言えば驚き、ソワソワしながら悶えていた。
『昨日青城と練習試合やったって言ったでしょ。
改めて思った、夕なら及川さんのサーブ取れたのになって』
「A…」
『烏野が全国行くには、夕と旭さんの力が絶対に必要。
ね？お願い。一緒に旭さんが戻ってきたくなるくらい部活楽しんで、引き戻そうよ』
2人が喧嘩した時のことを思い出し、涙ぐんでしまう。
そんな私を見て、目の前の彼はピシッと固まった。
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れおすけ(プロフ) - ライチさん» 嬉しいコメントありがとうございます！また岩ちゃんとの両片想いを楽しんでください☺️ (9月11日 18時) (
レス) id: 62ab6277f9 (このIDを非表示/違反報告)
ライチ(プロフ) - コメント失礼します!!思わず一気読みしたのですが途中、『仁科ちゃんと岩ちゃんもう付き合えよ!!!』って夜中なのに思わず叫びそうになっちゃいました...ww続き楽しみにしています!! (9月8日 1時) (レス) id: b468f3d3be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れおすけ | 作成日時：2023年8月5日 2時
