守護神 ページ45
・
よくやった、と岩泉先輩に頭を撫でられて舞い上がってしまう。
及川さんからは恨めしい視線を感じるけど気にしない。
自業自得だ。
「影山たちも及川が悪かったな。気をつけて帰れよ」
「うっす。ありがとうございました」
「あと、Aのこと頼むな」
そう言って及川さんを引きずりながら去っていく先輩。
なんともかっこいい背中とその台詞に悶えてしまった。
『っ〜〜〜〜かっこいいぃ…』
「あれは惚れる……」
「え、てかなに、付き合ってる？カレカノ？？」
『まさか！！私の片想いに決まってるじゃないですか…！』
ただ後輩として可愛がってくれてるだけ。きっと。
そう自分に言い聞かせるAに、周りの面々は顔を見合わせた。
((((((((どう考えても両想いじゃないか))))))))
「A、もっと自信もっていいと思う」
『そんな淡い期待を持たせないでください…！！』
「中学から変わんないっすね」
「あぁ……」
Aは自分に向けられる好意に鈍い。
他人のことはよく気づくのに、自分に対してはすごくというわけではないが気づくのに時間がかかるタイプだった。
「……まあ及川の言う通り、確かにインターハイ予選まで時間ない。けど、そろそろ戻ってくる頃なんだ」
「ぇ、あ！」
「何がですか？」
今、このチームに足りないポジション。
守備専門のリベロ。
そして烏野には、かつてベストリベロ賞をとった人材がいる。
○
その頃、青城の体育館では。
「ごめんって…！！マジッ、そろそろ限界…！！」
「あ"？？何許可なく足崩そうとしてんだオイ」
「及川さん…見損ないました」
「そりゃあA先輩も青城には来たくないはずですよ。
また一緒に部活できると思ってたのにどうしてくれるんです？」
「ほんとにごめんって！！！てかAちゃん青城に来なかったの俺のせいだった！？」
仁王立ちする岩泉と、その目の前に正座させられている及川がいたのだった。
岩泉の両隣には金田一と国見が立っていて、2人とも絶対零度の視線を及川に向けていた。
「なんですか、あれ…」
「及川が烏野のマネちゃんに手出したんだと」
「んで岩泉が激怒してる。ほら、岩泉が気にかけてた"女帝"」
「あ〜…。そうか、金田一たちも懐いてたもんな」
その光景は監督が戻ってくるまで続いたらしい。
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れおすけ(プロフ) - ライチさん» 嬉しいコメントありがとうございます！また岩ちゃんとの両片想いを楽しんでください☺️ (9月11日 18時) (
レス) id: 62ab6277f9 (このIDを非表示/違反報告)
ライチ(プロフ) - コメント失礼します!!思わず一気読みしたのですが途中、『仁科ちゃんと岩ちゃんもう付き合えよ!!!』って夜中なのに思わず叫びそうになっちゃいました...ww続き楽しみにしています!! (9月8日 1時) (レス) id: b468f3d3be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れおすけ | 作成日時：2023年8月5日 2時
