挑発 ページ43
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その後バスに向かいながら、大地先輩と今日の反省点を振り返っていた。
「武田先生はああ言ってくれたけど……いくら日向と影山のコンビが優秀でも、正直周りを固めるのが俺たちじゃまだ弱い。悔しいけどな。
そうだろ？A」
『…影山が楽にトスをあげて翔ちゃんの攻撃に繋げるのに、1番重要なのは一本めのレシーブです。
全員が及川さんのサーブをAパスで上げられるのが理想ですね。
今回みたいなビッグサーバーがいるチーム相手ならなおさら』
「うげ……」
試合中狙われた月島が苦々しい表情を浮かべているのに笑っていると、向かう先に校門に寄りかかる人影を見つけた
「Aちゃんは当然として さすが
『げ…』
カッコつけてウィンクしてくる及川さん。
顔のおかげで様になっているのがどこか悔しい。
「なんだコラ」
「何の用だ！」
「うちのマネに色目使ってんじゃねぇぞ、やんのかコラ」
「やんのかコラァ！」
「そんな邪険にしないでよ〜、挨拶に来ただけじゃ〜ん」
挨拶というか、喧嘩を売りに来たの間違いじゃないだろうか。
私と潔子先輩の前に立ち威嚇する龍と翔ちゃんを気にもとめず、及川さんは翔ちゃんの最後に見せたスーパープレーを褒める。
「今日は最後の数点しか戦えなかったけど、次は最初から全開でやろうね。
あ、そうそうサーブも磨いておくからね。
キミらの攻撃力は確かに高いけど、最初のレシーブがぐずぐずじゃすぐに限界がくるんじゃない？」
確かに今日最初から及川さんが出ていたら、正直負けていたと思う。
最後のサーブを見ただけで、前より威力が上がっているのはよくわかった。
じゃなくても、他にも強烈なサーブを打つ人は何人もいる。
「インハイ予選はもうすぐだ。Aちゃんの指導もあるみたいだし、ちゃんと生き残ってよ？
俺はこのクソ可愛い後輩を、公式戦で同じセッターとして正々堂々と叩き潰したいんだからさ」
表情を厳しくさせた影山を一瞥し、及川さんは満足気に笑う。
「れっ、レシーブなら練習する！」
「！？おい放せ！」
「レシーブは一朝一夕で上達するもんじゃないよ。主将君はわかってると思うけど。
大会までもう時間もない。どうするのか楽しみにしてるね」
性格悪いなぁと思いながら見ていると、笑顔の及川さんと目が合って手招きされるた。
*＊*
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れおすけ(プロフ) - ライチさん» 嬉しいコメントありがとうございます！また岩ちゃんとの両片想いを楽しんでください☺️ (9月11日 18時) (
レス) id: 62ab6277f9 (このIDを非表示/違反報告)
ライチ(プロフ) - コメント失礼します!!思わず一気読みしたのですが途中、『仁科ちゃんと岩ちゃんもう付き合えよ!!!』って夜中なのに思わず叫びそうになっちゃいました...ww続き楽しみにしています!! (9月8日 1時) (レス) id: b468f3d3be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れおすけ | 作成日時：2023年8月5日 2時
