勝敗 ページ41
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結果的には、烏野が2-1で勝った。
最後のセット終盤、及川さんがピンチサーバーとして入り何点か取られたものの、変人速攻のブロードで幕を閉じたのだった。
「はあぁ〜…」
「どうしたんですか？」
「……すんごい」
崩れるように座った武ちゃん。
スガ先輩が聞けば、惚けたように呟いた。
それに笑ったとき選手が走って前に集まる。
「「「「お願いしアース！！」」」」
「！？」
『武ちゃん、講評とか！』
「あっ、そっそうか！
えーと僕はまたバレーボールに関して素人だけど、なにか…なにか凄いことが起こってるんだってことはわかったよ」
「？」
「新年度になって…凄い一年生が入ってきて、でも一筋縄ではいかなくて…。だけど澤村君がそんな風に言ってて、その時はよくわからなかったけど今日わかった気がする。
バラバラだったらなんてことない１人と１人が出会うことで化学変化を起こす」
感動したんだろうとすぐにわかり、自然と笑顔が浮かぶ。
事細かく、思ったこと全てを伝えようとしてくれてるのだ。
「大袈裟とかオメデタイとか言われるかもしれない。
でも信じないよりはずっといい。
根拠なんかないけど、きっと、これから君らは強くなるんだな」
「……」
「？」
みんなは武ちゃんの言葉にポカンとしていて、それに気付いた武ちゃんも慌てだした。
「ごめんっ！ちょっとポエミーだった！？引いた！？」
「いやいやいやそんなことないです！」
「あざす！！」
「「アザース！！」」
自身の監督に講評を聞いた両校の選手は、相手校の監督にも講評を聞きに集まる。
その間私と潔子先輩は、ひと足先に片付けを始めた。
「A、私ボトル洗ってくるね」
『あ、私やります！』
「いいよ、いつもやってもらってるしやらせて。
それに、中学のときの後輩とも話したいんじゃない？」
向こうも話したそうだよ、なんてイタズラっぽく笑った先輩に申し訳ないと思いつつお礼を言う。
体育館から出ていた金田一と国見が戻ってくるのを確認して、なんとなく気づかれないように近くに寄っていった。
『お疲れさま』
「「！？」」
背伸びしてタオル越しに2人の頭を撫でると、びっくりしながらこっちを向いた2人。
目を見開く2人に笑ってみせると、そろって頭を下げてきた。
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れおすけ(プロフ) - ライチさん» 嬉しいコメントありがとうございます！また岩ちゃんとの両片想いを楽しんでください☺️ (9月11日 18時) (
レス) id: 62ab6277f9 (このIDを非表示/違反報告)
ライチ(プロフ) - コメント失礼します!!思わず一気読みしたのですが途中、『仁科ちゃんと岩ちゃんもう付き合えよ!!!』って夜中なのに思わず叫びそうになっちゃいました...ww続き楽しみにしています!! (9月8日 1時) (レス) id: b468f3d3be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れおすけ | 作成日時：2023年8月5日 2時
