検索窓
今日:8 hit、昨日:69 hit、合計:176,465 hit

高校2年、春 ページ5



春、後輩が入ってきた。

今は新入生の部活勧誘をしている。




「これ、今んとこの入部届」


『ちょっと少ないですけどね』





潔子先輩と2人で集めた入部届を、大地先輩たちに渡しにいった。

といっても、私の後輩含めてたった2枚だけなんだけど。




「サンキュー」


「たしかに少ないなー…。昔は多かったはずなのに」


「これから増えるって、2人とも」




スガ先輩に頭を撫でられていると、龍がずいっと前のめりになってくる。


ああ、これはいつものパターンだな。
そうどこか楽観的に思っていた。





「潔子さん、A、今日も美しいっす!」


「A、着替えいこう」


『はい!』


「ガン無視興奮するっす…!」




龍よ、流石にドMすぎるぞ。

もう1人いないからまだ静かだけど…、もう1人いたらもっとうるさいんだよな。








『…あ、あれ』



いつものように潔子先輩と女子更衣室で着替えて体育館に行くと、入り口の前で見覚えのある2人が言い争っていた。




『ふふっ、潔子先輩、先入っててください』

「?わかった。…あの」



潔子先輩が2人に声をかけると、言い争いをやめてこっちを振り向く。



「そこ、通してくれる?」

「あ、はい」



入り口のドアをあけて入ったあと潔子先輩は龍に絡まれるけど、ガン無視して素通りした。

何故かすぐにスガ先輩にドアを閉められたあと、私は2人の方を向く。




『2人とも入学おめでと!』

「「A先輩!/女神様!?」」




そこにいたのは、影山と翔ちゃん。

入部届の”日向翔陽”って翔ちゃんだったんだと、入り口で見たときに気づいた。

それより気になることが一つ。




『女神様?』

「あ、あの!中学の試合のとき、薬くれて応援してくれてましたよね!?あ!俺のこと覚えてますか!?日向翔陽っていいます!」



声援が聞こえてたんだと思わず笑うと、翔ちゃんは絶望的な顔をした。

忘れられてるとでも思ってるのだろう。




『もちろん覚えてる。雪ヶ丘中の主将さんでしょ?』


「っは、はい!!」


『よろしく!仁科Aだよ。Aでいいからね!』


「お願いしぁす!!」




……なんか、犬みたいで可愛い。
私より背は高いけど頭撫で回したい。




『影山もよく来たね。また背伸びたんじゃない?』


「うす。今180っす」


『うわっ、まじで?私より20cmも高いじゃん、生意気!』


「なんでっすか!」


『あははっ』




ズラは周知の事実→←終幕



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (99 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
483人がお気に入り
設定タグ:ハイキュー , 烏野 , 岩泉一
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

れおすけ(プロフ) - ライチさん» 嬉しいコメントありがとうございます!また岩ちゃんとの両片想いを楽しんでください☺️ (9月11日 18時) (レス) id: 62ab6277f9 (このIDを非表示/違反報告)
ライチ(プロフ) - コメント失礼します!!思わず一気読みしたのですが途中、『仁科ちゃんと岩ちゃんもう付き合えよ!!!』って夜中なのに思わず叫びそうになっちゃいました...ww続き楽しみにしています!! (9月8日 1時) (レス) id: b468f3d3be (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:れおすけ | 作成日時:2023年8月5日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。