及川徹 ページ40
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2セット目はこっちサーブで始まった。
向こうのスパイクを綺麗に上げ、影山と翔ちゃんの超速攻が決まるかと思った時…
スカッ
トンッ、トン…
トスが合わなかったため、速攻は失敗した。
「おい日向」
「っ！な、なんだよ…」
「悪い。今のトス少し早かった」
そう素直に謝った影山。
中学では考えられなかった光景に、青城コートで金田一と国見が顔を見合わせて驚いている。
そして、その次のラリーで…
キュッ キュキュッ
ドパッ！！
「……、は？」
変人速攻が成功し、静寂に包まれる体育館。
誰かのつぶやきを皮切りに、歓声が湧く。
『ナイスキー！』
「「ッス！！」」
隣でスガ先輩が武ちゃんに速攻の説明をしてるなか、烏野はどんどん点を取っていく。
そしてその勢いのまま、第2セットはうちが取り返した。
「よっしゃぁ！！
このまま最終セット取るぜ！！」
「向こうに影山みたいなサーブ打つ奴いなくてよかったですね」
「ああ、うちはお世辞にもレシーブがいいとは言えないからな」
騒ぐ龍と翔ちゃん。
そしてそう話す大地先輩と力に思わず口を開こうとしたとき、
「油断ダメです」
そう言う影山に頷けば、全員の視線がこちらに向いた。
『向こうのセッター、正セッターじゃないで…』
言おうとしたら、ギャラリーの黄色い悲鳴に邪魔された。
その声に驚いて全員が青城ベンチに向けば、新たな人影が見えてゲッとする。
「「「及川さーん！」」」
黄色い声援に爽やかな笑顔で応える人こそ、青城の主将であり正セッター・及川徹。
「影山くんあの優男誰ですかボクとても不愉快です」
「あれが青城の主将だ」
『そんでもって青城の正セッター』
「「え！？」」
「…"及川さん"。超攻撃的セッターで攻撃もチームでトップクラスだも思います」
「！(影山がここまで言う選手…)」
「やっほートビオちゃん久しぶり〜。育ったね〜、元気に王様やってる〜？」
笑顔で手を振る及川さん。
飛雄は、サーブとブロックは及川さんを見て覚えた。
たしかに実力は相当だけど、面倒臭いことこと上ない性格の悪さだ。
そう、まさに、
「Aちゃんも久しぶりだね〜！今日会えるの楽しみにしてたんだよ！」
大声で、そんなことを言うくらいに。
なんで名指しするのこの人は！！
及川ファンが怖くて、大地先輩の後ろに隠れたのだった。
＊
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れおすけ(プロフ) - ライチさん» 嬉しいコメントありがとうございます！また岩ちゃんとの両片想いを楽しんでください☺️ (9月11日 18時) (
レス) id: 62ab6277f9 (このIDを非表示/違反報告)
ライチ(プロフ) - コメント失礼します!!思わず一気読みしたのですが途中、『仁科ちゃんと岩ちゃんもう付き合えよ!!!』って夜中なのに思わず叫びそうになっちゃいました...ww続き楽しみにしています!! (9月8日 1時) (レス) id: b468f3d3be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れおすけ | 作成日時：2023年8月5日 2時
