チームとは ページ39
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1セット目の終了の合図がなるも、烏野側のコートは静まり返っていた。
「……ま、待て影山！気持ちはわかるが抑えるんだ！」
「…まだ、何も言ってませんけど」
ここから見てもわかるほど、怒りの表情を浮かべた影山。
そう言ってたっぷり3秒間あけて、次の瞬間
「ブォハー！！うぉい後頭部大丈夫か！？」
「ナイス後頭部！！アハハハハ！！」
『っふ…！！(ダメだ耐えろ私…！)』
「煽るのもダメだっての！！」
影山が静かに固まっている日向に歩み寄る。
「(やってしまった…)」
「あっ、オイ影山っ！！」
「！！？ま、ままま待て！話せばわかる！！」
必死に止まれとジェスチャーで伝える翔ちゃんだが、影山は止まらずにそのまま目の前まできた。
翔ちゃんの顔からは色がなくなっているように見える。
「……お前さ…」
「ッ……………ハイ」
「一体何にビビってそんなに緊張してんの？相手がデカイこと…？初めての練習試合だから…？」
『(……ヤバい…)』
静かに言葉を紡ぐ影山に血の気が引くような気がした。
いつもはボゲェッッと怒鳴り散らすのに、今はそれすらしてない。
「俺の後頭部にサーブブチ込む以上に怖いことって……なに？」
スパァンッ
自らの後頭部を音を立てて叩く影山。
「………とくに思いあたりません…」
「じゃあもう緊張する必要ねえよなぁ！！」
スパァンッ
「もうやっちまったもんなぁ！！一番怖いこと！！」
スパァンッ
「それじゃぁ……
とっとと通常運転に戻れバカヤローッ！！」
ビシィッとコートを指差して言う影山に、呆気に取られる翔ちゃん。
「あ、あれ？今のヘマはセーフ！？」
「は！？なんの話だ」
「！！！」
その後、何故か金田一を見て威嚇してる翔ちゃん。
それに首をかしげた時、龍の声が響いた。
「おいコラ日向ァ！！」
「ッハイ！！」
「……オマエ、他のやつみたいに上手にやんなきゃとか思ってんのか一丁前に」
「……ちゃ、ちゃんとやんないと…交替…させられるから……。俺…最後まで試合…出たいから…」
そんな事を言う翔ちゃんの目が変わったのは、裏表のない龍が言った言葉。
"バレーボールっつうのはなぁ！ネットのこっちっ側にいる全員、もれなく味方なんだよ！
下手くそ上等！迷惑かけろ！足を引っ張れ！
それを補ってやるためのチームであり、センパイだ！！"
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れおすけ(プロフ) - ライチさん» 嬉しいコメントありがとうございます！また岩ちゃんとの両片想いを楽しんでください☺️ (9月11日 18時) (
レス) id: 62ab6277f9 (このIDを非表示/違反報告)
ライチ(プロフ) - コメント失礼します!!思わず一気読みしたのですが途中、『仁科ちゃんと岩ちゃんもう付き合えよ!!!』って夜中なのに思わず叫びそうになっちゃいました...ww続き楽しみにしています!! (9月8日 1時) (レス) id: b468f3d3be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れおすけ | 作成日時：2023年8月5日 2時
