WU ページ37
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全員がユニフォームに着替えているなか、岩泉先輩と話しながら体育館にはいる。
さっきの人が何か言ったのか、その瞬間青城の視線を集めた。
あ、金田一の国見と目が合った。
「「A先輩！？」」
『やっほー！』
さっきの挨拶では気づいてなかったみたいだ。
何人かの驚きの視線を感じながらも、先輩からもってもらっていたボールを預かる。
『すみません、ありがとうございました』
「気にすんな。さっきみたいな奴がまた何かしようとしたら俺の名前出せよ？」
『はーい！』
笑って頭をなでられて、青城の集まっている場所へ向かう先輩を見送る。
緩む頬を抑えきれずに烏野サイドへ戻ると、みんなこちらを向いて固まっていた。
「よかったですね、岩泉さんと話せて」
『ふふ、かっこよかった』
「あの人がAの好きな人…？」
『スッ、スガ先輩聞こえちゃう！しー！』
「「んな！！」」
「みんな狼狽すぎでしょ」
そんな月島の言葉で冷静さを取り戻した烏野の面々は、ショックを受けつつも打倒青城に燃えていた。
一方そのころ、青城側でも岩泉が質問攻めにあっていたのは言うまでもない。
『さあ、アップ始めますよ！ニ面から行きます！』
「「「「「オッス！」」」」」
潔子先輩にボールを手渡してもらい、コートの反面を使ってスパイクを打っていく。
男子ほどのパワーはないけど、テクニックやスピードは負けてるつもりはない。
２列に並び、どちらかがレシーブしたのをもう片方が私にトスをあげる。私がそれを打つ。
その繰り返し。
『龍！足うごかして！』
「ウス！！」
『翔ちゃんしっかりボールみる！』
「っハイ！！」
『月島！もっと腰低く！』
「ハイ…！」
『大地先輩トス気持ち高めにください！』
「スマン！」
的確なアドバイスをしながら、鋭いスパイクと絶妙なタイミングのフェイントを仕掛けるマネージャー。
その姿は知らない人にとっては驚きの光景だった。
「あの可愛い子バレーできたんか…」
「てかめっちゃうまくね？普通にプレイヤーでも通用すんじゃねえか？」
「……ていうかあれ、北川第一の仁科Aじゃね！？？」
北川第一の女子バレー部を全国へ導いたプレイヤー
"女帝" 仁科A
月刊バリボーに何度もとりあげられたその名前。
2年の半ばで怪我をしてしまい無念の引退をしたが、その実力はまだ垣間見えていた。
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れおすけ(プロフ) - ライチさん» 嬉しいコメントありがとうございます！また岩ちゃんとの両片想いを楽しんでください☺️ (9月11日 18時) (
レス) id: 62ab6277f9 (このIDを非表示/違反報告)
ライチ(プロフ) - コメント失礼します!!思わず一気読みしたのですが途中、『仁科ちゃんと岩ちゃんもう付き合えよ!!!』って夜中なのに思わず叫びそうになっちゃいました...ww続き楽しみにしています!! (9月8日 1時) (レス) id: b468f3d3be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れおすけ | 作成日時：2023年8月5日 2時
