作戦会議 ページ31
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『繋心くんここかりるねー』
「騒ぐんじゃねぇぞ！」
『うぃっす！』
坂ノ下商店の中のイートインコーナーをかり、青城戦の作戦会議を行った。
いつも大地先輩とスガ先輩の3人で決めているけど、今回は影山も隣に座っている。
カバンからバレー部のノートをだし、メモを取りながら始まった。
『せっかくの練習試合ですから、スガ先輩も言ったとおり影山と翔ちゃんの速攻が4強にどこまで通じるか見るのが第一です。もちろん勝つつもりでですけどね！』
「そうなると、影山と日向はセットで使う他ないな」
「セット…」
『あとはチーム1長身月島も使いたいです。今日見て思ったんですけど本人もブロックは得意そうですし、身長もあるのでポジションはMB(ﾐﾄﾞﾙﾌﾞﾛｯｶｰ)ですかね』
スタメンが決まり一回言葉をきった。
あとはそれぞれのポジション。
とはいえ未定なのは翔ちゃんだけだ。
『翔ちゃんはMBが有力ですね』
「理由は？」
『速攻でバンバン点を稼いでもらって、敵ブロックの注意を引きつけてもらう。そうすれば他のスパイカーが活きます。
言うなれば…』
「”囮”…ですか？」
『そう！』
あの速攻を初めて見たら、どんな相手でも翔ちゃんに目がいくのは必然。
それを利用する。
『で、肝心のブロックのことです。
身長的に、ジャンプの最高地点にたどり着くまでどうしても相手より遅れます。
だから翔ちゃんが重点を置くのは、相手の攻撃を叩き落とすよりも”さわる”こと』
ここまで言えばみんなわかったようだった。
私に代わって影山が続ける。
「日向のバカみたいな反射速度を活かして敵の攻撃をとにかく触って勢いを弱め、確実に拾ってカウンターをしかける」
「まあ、はじめはうまくいかないだろうな」
「けど今回は練習試合なんだし、それで何か収穫があれば十分だ」
『もちろん勝つつもりではありますけど』
「当然です」
「よし、決まりだな！いつもありがとうな、A」
『いえ！お役に立てて嬉しいです』
これでミーティングは終わった。
みんなと別れて1人になるとケータイが着信を知らせる。
相手の名前を見た瞬間、自身の表情が緩むのがわかった。
ピッ
『お疲れさまです、岩泉先輩！』
《おう、お疲れA》
すぐ近くに聞こえる、大好きな岩泉先輩の声。
名前を呼ばれてときめいたのは言うまでもない。
＊
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れおすけ(プロフ) - ライチさん» 嬉しいコメントありがとうございます！また岩ちゃんとの両片想いを楽しんでください☺️ (9月11日 18時) (
レス) id: 62ab6277f9 (このIDを非表示/違反報告)
ライチ(プロフ) - コメント失礼します!!思わず一気読みしたのですが途中、『仁科ちゃんと岩ちゃんもう付き合えよ!!!』って夜中なのに思わず叫びそうになっちゃいました...ww続き楽しみにしています!! (9月8日 1時) (レス) id: b468f3d3be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れおすけ | 作成日時：2023年8月5日 2時
