第六感 ページ3
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「負けが決まってる勝負なんかない！諦めさえしなきゃ…「あきらめないって！」」
「口で言うほど簡単じゃねえよ」
２人の間にすこしの沈黙が訪れる。
「…やっと、ちゃんと6人で、コートでバレーができるんだ。
一回戦も、二回戦も……勝って、勝って、いっぱい試合するんだ！俺たちは！」
あの子にとっては最初で最後の試合ってこと？
今まで人数が足りなかった…って事だよね。
あ、やばい泣けてきそう。
「…一回戦も、二回戦も、決勝も、全国も」
勝ってコートに立つのは、この俺だ」
睨み合う2人。
闘争心を高め合うのは良いことだけど、
『２人とも時間大丈夫なの？』
「「！」」
オレンジ頭くんの後ろから話しかければ、２人は一斉にこっちを向いた。
オレンジ頭くんに持っていた薬を渡す。
『腹痛の薬。これ飲んで、体調万全で挑まないとね』
「ファ、ファイ！！」
『あははっ、ほら君主将なんでしょ？チームメイトが待ってるよ』
「っあ、ほんとだ！
えと…その…、ありがとうございました！！」
『いいえー』
走っていったオレンジ頭くんを見送って影山に目を向けると、どこか不機嫌そうにオレンジ頭くんを睨みつけていた。
まったく、怖い顔しちゃって…
『久しぶり影山』
「あっ、うす！A先輩、今日１人っすか？」
『いや、高校の友達と来てるよ。てか怖い先輩になったねー？』
ニヤニヤ笑いながら言うと言葉につまったように目をそらした。
さらにそれに笑い、影山の肩に手をおく。
『でも言ってたことは間違ってないよ。相手に失礼ってのもあるけど、あのオレンジ頭くん……いい素質持ってる』
「アイツが…？」
私の武器である勘の良さはピカイチだ。
「…あの、ずっと気になってたんすけど……。
その制服、青城には行かなかったんですね」
『まあね。意外だった？』
「はい、岩泉さんと一緒じゃなかったのには」
『そ、それは…すごく、すっごく悔やんだけど…！！』
涙を噛みしめてそう言えば、ポンポンと頭を撫でられて虚しくなった。
後輩に宥められるなんて…。
「その制服どこっすか？」
『烏野！』
話を変えようとしてくれたのに感謝して、笑顔で答えた。
影山が驚きながら口を開きかけると、ブザーの音が聞こえた。
『やば、そろそろ始まるみたい！頑張ってね影山！』
「はい！ありがとうございます！」
大地先輩達のもとへもどると同時にWUが始まった。
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れおすけ(プロフ) - ライチさん» 嬉しいコメントありがとうございます！また岩ちゃんとの両片想いを楽しんでください☺️ (9月11日 18時) (
レス) id: 62ab6277f9 (このIDを非表示/違反報告)
ライチ(プロフ) - コメント失礼します!!思わず一気読みしたのですが途中、『仁科ちゃんと岩ちゃんもう付き合えよ!!!』って夜中なのに思わず叫びそうになっちゃいました...ww続き楽しみにしています!! (9月8日 1時) (レス) id: b468f3d3be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れおすけ | 作成日時：2023年8月5日 2時
