心意気 ページ12
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「俺、スパイク大好きで！
決まると気持ちいいし、なによりかっこいいし！」
「ははっ、随分スパイクに思い入れがあるんだな」
「はい！中学のときは、セッターどころか三年になるまで俺しか部員いなくて。
いつも、バスケ部の友達にあげてもらってました」
あの試合も1年3人と他の部活の友達が出てくれていたという。
引退後も一年生やママさんバレー、女子のセッターなど色んな人に上げてもらってたけど、本当のチームメイトはいなかった。
「だから、高校行ったらどんなセッターがいるのかなって……期待して……来たんですけど…」
「だから、俺もセッターだってば。上げてやるって」
「(ぱぁっ)！…いや、でも…。ここで菅原さんにあげてもらったら…なんか負、負けた気がするっていうか…！」
「はぁ…」
『張り合うね〜』
スガ先輩は溜め息をはいたあと、不思議そうな顔で続けた。
「日向はなんでそんなに影山に張り合うの？
俺ならできるだけ強い奴とは争いたくないけどなぁ」
たしかに、それは私も気になってた。
翔ちゃんは少し黙った後、ゆっくりと口を開く。
「中学の試合、影山は何をやってもうまくて、背も俺よりずっとでかくて、とにかく強くて…。
目の前に立たれるの、すっげー嫌でした」
「『わかる気がする…』」
「だから、その影山を倒してやろうと思って烏野に来たんですけど…」
『影山も同じ烏野だったってことね』
ショックだったろうな…。
私は２人とも烏野に来て欲しかったから結果オーライなんだけども。
「じゃあ日向はさ、影山を倒したくてバレーやるの？」
「え？いや…、影山を倒せるくらい強くなりたいんです。
そうすれば、もっといろんな強い相手とも互角に戦えるし、試合で簡単に負けたりしない。
俺、もう負けたくないです！」
いい心意気。
これを影山が聞いてればよかったのに。
「ふぅーん。つまり、今んとこ日向の中で同年代最強の位置づけにあるのが影山ってことか」
「うぇっ！？う、うぅぅぅ…、は…。ぃぃぃ…」
『はいって言いたくないのね』
思わず笑うと顔を赤くしてあわてる翔ちゃんにさらに笑う。
…でもさ、
そう続けようとした言葉は、スガ先輩によって言われた。
「最強の敵だったならさ、今度は最強の味方じゃん！」
翔ちゃんは複雑そうな顔をしながら頷く。
まあ、すぐには無理でも時間がたてば大丈夫だろう。
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れおすけ(プロフ) - ライチさん» 嬉しいコメントありがとうございます！また岩ちゃんとの両片想いを楽しんでください☺️ (9月11日 18時) (
レス) id: 62ab6277f9 (このIDを非表示/違反報告)
ライチ(プロフ) - コメント失礼します!!思わず一気読みしたのですが途中、『仁科ちゃんと岩ちゃんもう付き合えよ!!!』って夜中なのに思わず叫びそうになっちゃいました...ww続き楽しみにしています!! (9月8日 1時) (レス) id: b468f3d3be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れおすけ | 作成日時：2023年8月5日 2時
