中学の試合 ページ2
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高一の夏、市民体育館。
あたしは大地先輩とスガ先輩と龍と、来年高校にあがってくる選手を見にやってきた。
『先に席行っててください』
「おー、気をつけろよ」
「１人で大丈夫か？」
『大丈夫でーす！』
「変な輩には気を付けろよ！！」
それに手を振ってトイレに向かう。
今日の第一試合は、あたしの母校である北川第一vs雪ヶ丘中。
個人的に後輩達がどれだけ上達したのか気になっている。
『…あれ？』
男子トイレの前で、オレンジ頭の背の小さい男の子と北川第一の選手が向かい合って話していた。
話からして、オレンジ頭くんのことを笑いながら見下してる。
『あ…、あのオレンジ頭くんって、第一試合の相手の雪ヶ丘中の子か』
たしかに背は小さいけど、試合相手を見下すなんて失礼にもほどがある。
そう思って声をかけようとしたとき、
「オイ、2年」
中学のときによくサーブ練習につきあった後輩、影山飛雄がきた。
「公式WU始まるぞ。早くしろ」
「すっ、すいません！」
「すぐやります！」
そのあとに小さな声で”やべっ、影山先輩だ”って聞こえたのは間違いじゃないと思う。
なに、あの子恐れられてんの？
「ほら急げ！ドリンクあと二本」
「そんな沢山作っても飲まねーだろ。相手”あれ”だぞ？」
「んなっ！」
「ふはっ、たしかに！」
「なんだとォ！！」
思わずため息がでた。
なんでそういうこと言うかな。
さすがに口を挟もうとすると、コートに戻ろうとした飛雄が立ち止まったのに気づいて口を閉じた。
「おまえらベンチにも入れないくせに、対戦相手見下せるほど強いつもりなのか」
ギクッとした2年の3人。
そして振り返りながら言われた影山の迫力に、あたしまでゾッとした。
「学校の名前に乗っかってんじゃねえよ」
「すっ、すいません！！」
『おぉ…、これは怖がられるね』
「…お、俺も今ビシッと言ってやるところだったんだけどね」
それに影山が振り返ると、オレンジ頭くんはビクついて後ろにさがった。
影山はなお冷めた声で続ける。
「体調管理もできてない奴が、偉そうなこと言うな。
だからナメられるんだ」
「なんだと！」
「いったい何しにここに来たんだ。思い出作りとかか？」
「っ、勝ちにきたに決まってる！」
「……随分カンタンに言うじゃねえか」
「確かに俺はでかくないけど…、でも！俺は跳べる！」
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れおすけ(プロフ) - ライチさん» 嬉しいコメントありがとうございます！また岩ちゃんとの両片想いを楽しんでください☺️ (9月11日 18時) (
レス) id: 62ab6277f9 (このIDを非表示/違反報告)
ライチ(プロフ) - コメント失礼します!!思わず一気読みしたのですが途中、『仁科ちゃんと岩ちゃんもう付き合えよ!!!』って夜中なのに思わず叫びそうになっちゃいました...ww続き楽しみにしています!! (9月8日 1時) (レス) id: b468f3d3be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れおすけ | 作成日時：2023年8月5日 2時
