【ONEPIECE】重力遣いと歌姫 (ページ2)

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NEW GENESIS ページ2

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音楽の国・エレジア

ここに今、何万もの人が集まっていた。
その理由はただ一つ。

プリンセスウタのライブを見るため。

『やっと会える…！』

「しかもこんないい場所でだぞ！？おれ…おれぇ！」

感極まって泣いているチョッパーと抱き合いながら、Aはまだ誰もいないステージを見つめる。

この場所は一般的なライブ会場でいうアリーナ部分。

興奮している私たちとは別に、我らが船長のルフィはずっと肉を焼いては食べて焼いては食べてを繰り返す。

『ルフィ！もうそろそろ始まるからよーく見といてよ！』

「お、焼けたぞA！」

『聞いてないし…！』

「まあ落ち着けよA。始まりゃ目向けるだろ」

頭に乗るゾロの手に宥められ、再度ステージに目を向けた時だった。

♪ 新時代はこの未来だ

　世界中全部かえてしまえば

　変えてしまえば〜

会場が真っ暗になったかと思えば、この場に響き渡るウタの歌声。

ゆっくりと、そしてついに姿を現した彼女に、会場が湧き立つ。

♪ ジャマモノやなものなんて消して

　この世とメタモルフォーゼしようぜミュージック

　君が起こすマジック

楽しそうに歌って踊るウタ。

幼い頃の記憶が鮮明に思い返されるなか、大盛り上がりで一曲目の"新時代"がおわる。

「「最高だぁー！！」」

「ウタちゅわ〜ん！！」

「素晴らしい！感動で胸が踊ってしまいます！
私、胸ないんですけど。ヨホホホホホ！」

感極まって涙を流すウタに、思わずつられそうになる。

それを止めたのは、腰に巻き付いたゴムの腕だった。

『んなっ、ルフィ！？』

「気づいてんだろ！行くぞA！」

『行くってまさか…っちょ！！』

「ぅおいルフィ！？」

ルフィも彼女の正体に気付いたらしい。

ウソップが止めてくれるも間に合わず、まさかライブ中のステージ上に立つとは思わなかった。

「ん？」

「ウタ。お前ウタだろ！」

『まったく…！ウタ！久しぶり！』

目の前に立つ、成長した親友の姿。

一瞬怪訝そうに顔をしかめるも、すぐに目を見開いて表情を明るくしていく。

「もしかして…ルフィ？A！？」

「『ウタ！』」

「ルフィ〜！A〜！！」

ギュッ

抱きついてきたウタを受け止め、3人抱き合う私たち。

その姿に観客はもちろん、仲間たちからも驚愕の声があがった。

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