愛を教えてくれた君〜今市隆二〜

好きだよ。 ページ32

A『私に？』


隆二「うん。開けてみ？」


小さな箱を開けると……


A『わぁ!!きれい〜!!でも2つもはいってるよ？』


素敵なデザインのリングが2つはいっていた。


隆二「ピンキーリング。おそろいだよ。A、手だして？」


隆くんは私の手をとり、小指にピンキーリングをはめてくれた。


隆二「俺にもつけて？」


A『うん。』


隆くんの小指にも私と同じピンキーリングをはめた。


隆二「Aとずーっとつながっていられるように。仕事あって一緒にいられないときがあると思う…。俺がそばにいれないときに悲しくなったり…辛くなったら…これみて俺を思い出して？」


A『うん。……隆くん…ありがとう。』



隆くんは涙が止まらない私を優しく抱きしめた。


隆二「ね、Aは俺のこと……」


A『ん？』


隆二「俺のこと…」


A『好きだよ。』


隆くんはずっと私を抱きしめていた手を離した。


A『隆くんに私の過去を話そうって決めたとき、この人なら大丈夫だって…。隆くんが震えてた私を抱きしめてくれたとき、すごく安心した。この人とずっと一緒にいれたらどんなに幸せだろうって…。』


隆二「…A……」


A『だから、隆くんがそばにいてほしい。って。守るから。って言ってくれたとき、本当に嬉しかった。』


A『隆くん…大好きです。隆くんのそばにずーっといてもいいですか…？』


隆くんはさっきよりも強く私を抱きしめ、私の耳元で…


隆二「俺も大好きです…ずっとそばにいてください。」


と囁いた。



A『…隆くん……。』



隆くんの顔が近づいて、私の唇に優しくキスをしてくれた。

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