深愛 〜凛とした強さで〜 ４

＊180＊ ページ33

−隆二side








隆二「…そっか。とうとう言っちゃったか(笑)」



龍友『…はい…(苦笑)』








龍友が…



由衣ちゃんに告白したらしい。



…それも、思いがけないカタチで(笑)。








龍友『さすがに我慢できなくなって…言っちゃいました。絶句してましたよ(笑)』



隆二「…そっか…(^^)」








受話器越しに笑う龍友。



‘気持ちの整理がつかないから、少し待ってほしい’








…そう答えられたらしい。









龍友『いきなりだったんで、さすがに戸惑ったみたいで(笑)。まぁ…無理もないっすよね！子供の頃からずっと好きだった男にフラれて、凹んでるときに言ったんですから(苦笑)』



隆二「……」








『信頼できる同僚』として付き合ってきている龍友。



その龍友が想っている女の心にいるのが俺の親友だ、なんて…



とても言えない。








ましてや、龍友の好きな女の親友であるAを、



俺らは取り合っていて…。



龍友『…世間って狭すぎっすよね(笑)』








…ほんと。



『偶然』にも程がある。









隆二「ほんとだな(笑)…って…えっ…？」



…なにも言葉を発していない…。








不意に呟いた龍友の一言に疑問を抱いた矢先、



龍友『隆二さんの親友なんですよね？由衣先輩がずっと好きだった幼なじみ、って…』



隆二「…！」








俺は驚愕した。

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