110:side NAOKI ページ10
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目が覚めて…
朱里さん宅の、寝室を出ると…
ダイニングの方から、楽しそうな笑い声が聞こえた。
「おはよう。」
ダイニングへ顔を出すと…
爆笑している健二郎と、楽しげな笑顔の朱里さんがいた。
「おはようございます。」
健二郎が、俺に気づいた。
「おはよう。健二郎、早くない?」
「今日、撮影で。もうすぐ出なあかんのですわ。」
「そっか。大変だな。」
「直己さんも、忙しいやないですか。」
「まぁね。」
健二郎も、岩ちゃんに負けず劣らず忙しい。
健二郎だけじゃなく…
メンバーそれぞれが、本当に忙しくさせて頂いている。
有難い事だな…と思っていると、健二郎がかなり高めのテンションで話し出した。
「直己さん。朱里ちゃんの朝飯、絶品っすよ!」
「マジで?」
「はい! めっちゃめちゃ、美味かったっす!」
満開な笑顔で、健二郎は力説した。
「直己さん。良かったら、先にシャワーへどうぞ。その間に、朝食の支度しますので。」
朱里さんのお言葉に甘えて、シャワーを借りる事にした。
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ダイニングへ戻ると、健二郎が立ち上がるところだった。
「直己さん。俺、先に出ますね。」
「おぉ。気をつけて。」
「はい。いってきます。」
健二郎が、鞄を手にダイニングを出る。
「お見送りしてきます。良かったら、お召し上がりになってて下さい。」
朱里さんの言葉に、テーブルを見ると…
見事な、朝定食が並んでいた。
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「………美味い。」
しじみの味噌汁に口を付けると、丁度いい濃さ。
昨夜の鍋や、ツマミといい…
直人さんの言った通り、朱里さんは料理上手だ。
だし巻きなんて、プロが作ったような美しい仕上がり。
昔から、料理をしていたんだろうな…と、推測出来るグレードで。
昨夜の会話でも、端々で感じた。
“もしかしたら、意外と苦労してるのかも。”
………と。
何か、心の奥に抱えているものがある……
そんな気がした。
「だから、岩ちゃん……」
岩ちゃんが…朱里さんに対して、ゆっくりと距離を縮めようとしているのが、昨夜の雰囲気で良く分かった。
他のメンバーと楽しそうに話す朱里さんを、愛おしそうに…
でも……少しだけ淋しそうに、見守っていたから。
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愁(シュウ)(プロフ) - 実際に、何回か呟いてみたくらい。(笑) でも、関西弁でお困りの時は、いつでも言うて下さいね!o(^-^)o(笑) (2018年5月24日 22時) (レス) id: 2a9117ff92 (このIDを非表示/違反報告)
愁(シュウ)(プロフ) - 舞花さん» 遅くなって、すみません!m(_ _)m そんな事、ないですよ。関西人以外の方には、そう聞こえてるんか…って、新たな発見があって、楽しいんです。(^-^) 例えば…「おん。」っていう返事。実際は、「うん。」って言うてるはずやけど、そう聞こえてるんか…って。(^-^) (2018年5月24日 22時) (レス) id: 2a9117ff92 (このIDを非表示/違反報告)
舞花(プロフ) - おはようございます♪愁さんの呟きを読んで『あー、私の書く関西弁きっと関西の方が読んだら違和感ありまくりなんだろうなー』と思ってしまいました。関西弁、教えて欲しいです(笑) (2018年5月12日 9時) (レス) id: 06beefc88f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:SHU
作成日時:2017年11月17日 0時