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143: sideT ページ43











「岩ちゃん、どした?」





席へ戻ると………



ご一緒している大野さんに、そう尋ねられた。





「いえ。特に、何も……」

「元気なくなったみたいに、見えっけど……気のせい?」

「そう…ですかね。」





大野さんに、辛うじて、笑みを返しながらも……俺の頭は、ついさっきの事で一杯だった。











あの男性(ヒト)は……彼女の、何?



あんなに動揺している朱里さんを見るのも、初めてだったし。











「岩ちゃん……?」





………ダメだ。



このままじゃ、大野さんに気を遣わせてしまう。





そう思った、瞬間だった……………











「朱里! 何があった…」











「木暮っちの声、したな。」





大野さんが…フワリと、微笑(わら)った。





「朱里ちゃん、いんだね。」





愉しげに、微笑んだまま…大野さんは、スマホを操作し始める。





やがて………





「……もしもし。木暮っち? 今、どこにいんの?」





悪戯っ子みたいな微笑みで…

時々、上目遣いで俺をチラッと見ながら……大野さんは、電話の向こうの木暮さんと話していた。





「………んじゃ、そっち行くわ。」





突然の言葉にめちゃくちゃ驚いた俺を、愉しげに見ながら……


大野さんは、電話を切った。





「岩ちゃん。移動ね♪」

「えっ…」

「だいじょぶ。お隣りさんだから。」





大野さんから発せられた、“お隣りさん”のワードに…必要以上に動揺する、俺。





「行こ♪」





そう言って、飲みかけのグラスを手にした大野さんが立ち上がる。



先輩のお誘いは、絶対。



俺に、断る権利は……ない。





でも………



さっきの朱里さんの表情(かお)が、頭を過る。





胸中、目一杯ザワつかせたままで……



隣りの個室へと、向かった……………

















「こんばんは。」

「お邪魔すんね♪」




笑顔なのは、木暮さんと大野さんの二人だけ。



朱里さんも…

彼女の右隣りに座っている、男性も…

呆然としている。





「朱里ちゃん、ごめんね。急に押しかけて。」





彼女の向かい側に、フワリと腰を下ろした大野さん。





「岩ちゃん。あっち、座んなよ。」





大野さんが差したのは、彼女の左隣りの席だった……………









144:side YOU→←142:side YOU



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愁(シュウ)(プロフ) - 実際に、何回か呟いてみたくらい。(笑) でも、関西弁でお困りの時は、いつでも言うて下さいね!o(^-^)o(笑) (2018年5月24日 22時) (レス) id: 2a9117ff92 (このIDを非表示/違反報告)
愁(シュウ)(プロフ) - 舞花さん» 遅くなって、すみません!m(_ _)m そんな事、ないですよ。関西人以外の方には、そう聞こえてるんか…って、新たな発見があって、楽しいんです。(^-^) 例えば…「おん。」っていう返事。実際は、「うん。」って言うてるはずやけど、そう聞こえてるんか…って。(^-^) (2018年5月24日 22時) (レス) id: 2a9117ff92 (このIDを非表示/違反報告)
舞花(プロフ) - おはようございます♪愁さんの呟きを読んで『あー、私の書く関西弁きっと関西の方が読んだら違和感ありまくりなんだろうなー』と思ってしまいました。関西弁、教えて欲しいです(笑) (2018年5月12日 9時) (レス) id: 06beefc88f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:SHU
作成日時:2017年11月17日 0時

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