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104:side T ページ4











「…眠れませんか?」





俺の傍らのラグの上へ、両膝をついた朱里さんが…心配そうに、俺を見つめている。





「何か羽織らないと、風邪をひいてしまいますよ。」





立ち上がろうとした朱里さんの左手首を、無意識に掴んでいた。





「岩田さん…」

「……あッ…ご、めん。」

「……い、え。」





朱里さんは…柔らかな笑顔を見せながら、立ち上がった。





「ちょっと、待ってて下さいね。」





そう言って、リビングから離れた朱里さんは…


やがて……


毛布を抱えて戻って来た。





「どうぞ。」

「ありがとう。」





朱里さんから手渡された毛布は、めちゃめちゃ肌触りが良かった。





「すげぇ、気持ちいい…」

「でしょう?(笑)」





ほんの少し得意げな表情(かお)で微笑(わら)う、朱里さんに…思いが、込み上げる。





こんな気持ちは、初めてで…

戸惑うばかりの、俺。





「……岩田、さん…?」





朱里さんが…心配そうに、俺の顔を覗き込んだ。





「何か、ありましたか?」





俺を、純粋に心配してくれている朱里さん。





彼女は、俺を…

どう、思っているんだろう……………





「朱里さん…」

「はい。」

「……お願いが、あります。」

「…はい。」











貴女に…



触れても、いいですか………?












朱里さんの両手に、そっと触れると…
やっぱり、少し冷たくて。


重ね合わせた彼女の両手を、包み込んだ。





「……あったかい、ですね。」

「えっ…?」





顔を上げると…

重なる俺の手を見つめたままの、朱里さんがいて。





「岩田さんの手は…やっぱり、あったかいです。」

「朱里さん…」

「……あったかい、です……」





気づいたら…


微かに微笑んだ彼女を、引き寄せ…


抱きしめていた。





「………ごめん。」

「……い、え。」





やっぱり、少し冷たい朱里さんの身体に…

俺の体温が、伝わっていく………





「岩田さん…」






俺の腕の中で、胸に反響(ひび)く朱里さんの声…





「…ん?」





「元気に、なれそうですか?」









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作品ジャンル:タレント
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愁(シュウ)(プロフ) - 実際に、何回か呟いてみたくらい。(笑) でも、関西弁でお困りの時は、いつでも言うて下さいね!o(^-^)o(笑) (2018年5月24日 22時) (レス) id: 2a9117ff92 (このIDを非表示/違反報告)
愁(シュウ)(プロフ) - 舞花さん» 遅くなって、すみません!m(_ _)m そんな事、ないですよ。関西人以外の方には、そう聞こえてるんか…って、新たな発見があって、楽しいんです。(^-^) 例えば…「おん。」っていう返事。実際は、「うん。」って言うてるはずやけど、そう聞こえてるんか…って。(^-^) (2018年5月24日 22時) (レス) id: 2a9117ff92 (このIDを非表示/違反報告)
舞花(プロフ) - おはようございます♪愁さんの呟きを読んで『あー、私の書く関西弁きっと関西の方が読んだら違和感ありまくりなんだろうなー』と思ってしまいました。関西弁、教えて欲しいです(笑) (2018年5月12日 9時) (レス) id: 06beefc88f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:SHU
作成日時:2017年11月17日 0時

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