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118:side YOU ページ18











何故だろう……………



気が付いたら………



彼を、抱きしめてしまっていた。





こんな衝動に駆られたのは、生まれて初めてで………


そんな自分自身に、驚く。





「朱里さん………待ってて、くれるの?」





耳元を擽るように響く、岩田さんの声で………我に返った。





「締め切りが近いものがあるので、きっと岩田さんが戻られる頃も起きてます。だから…もし、コーヒーが飲みたいと思われたら、連絡下さい。」





恋愛小説の中なら…


“待ってる”


……と、応えるところなのかもしれない。



だけど…


私と彼は……………“お隣りさん”だ。





「ホントに……いいの? 俺、かなり遅くなるかもしれないよ?」





彼の、綺麗な両瞳が……至近距離で、私を見つめている。



彼の瞳に映る自分を、不思議な気持ちで見つめ返していた。





「………朱里さん?」





岩田さんの顔に、疑問符が浮かぶ。





「あ…はい。大丈夫です。」





そう応えると…彼は、笑顔になった。


その刹那……彼のポケットで震えるスマートフォン。





「じゃあ……いってきます。」

「はい。いってらっしゃい。」





彼の温もりが離れた瞬間………


ずっと、彼を抱きしめていた事に気付く。





「朱里さん…ありがとう。」





彼の笑顔が、ドアの向こうに消えても………


私は、暫くの間…その場を動けずににいた。

















「朱里さん………」





私の背後にある、ソファーで…


彩さんが、鼻を啜りながら…両瞳を真っ赤にしている。





「………スゴいです! 最高です!」

「本当に?」

「ホントに! 今までの作品も、素晴らしいですけど…最近の朱里さんの作品には、より一層入り込んじゃいます。スゴく……リアリティがあるというか………」





リアリティ………?



私に、そんなもの………あるはずがないのに。



彩さんは、その事実(こと)を……………知らない。









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設定タグ:3JSB , 岩田剛典 , 登坂広臣   
作品ジャンル:タレント
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愁(シュウ)(プロフ) - 実際に、何回か呟いてみたくらい。(笑) でも、関西弁でお困りの時は、いつでも言うて下さいね!o(^-^)o(笑) (2018年5月24日 22時) (レス) id: 2a9117ff92 (このIDを非表示/違反報告)
愁(シュウ)(プロフ) - 舞花さん» 遅くなって、すみません!m(_ _)m そんな事、ないですよ。関西人以外の方には、そう聞こえてるんか…って、新たな発見があって、楽しいんです。(^-^) 例えば…「おん。」っていう返事。実際は、「うん。」って言うてるはずやけど、そう聞こえてるんか…って。(^-^) (2018年5月24日 22時) (レス) id: 2a9117ff92 (このIDを非表示/違反報告)
舞花(プロフ) - おはようございます♪愁さんの呟きを読んで『あー、私の書く関西弁きっと関西の方が読んだら違和感ありまくりなんだろうなー』と思ってしまいました。関西弁、教えて欲しいです(笑) (2018年5月12日 9時) (レス) id: 06beefc88f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:SHU
作成日時:2017年11月17日 0時

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