まさかの ページ10
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どうしよう。
私今最年長なのに。
みんな不安にさせて、どうしよう、……。
「Aさん！」
「なに、」
「北人のそれ、熱中症かも！」
「は、？熱中症？」
陸がスマホを片手に、冷えピタを持ってきてくれた。
「ぐったりしてて、汗かいてないの！熱中症！」
「どうすればいいの、？」
「とりあえず救急車とクーラー、誰か！」
陣が救急車を呼んでくれて、とりあえず吉野の身体を冷やす私たち。
陸が持ってきてくれた冷えピタを貼って、氷嚢をいろんなところに置いた。
「救急車、すぐ来てくれるって、」
それまでほくちゃん冷やすで、と陣。
よかった、……。
ホントに救急車はすぐに来てくれて、病院に運ばれて行った吉野。
リーダー2人は付き添いで救急車に乗って行った。
「っ、はぁ、」
「Aさん、！」
一気に気が抜けて、ぶっ倒れそうになったところを壱馬に支えてもらった。
「Aさん一人で抱え込みすぎ(笑)」
「だって、……。」
「よかった、あの時Aさんが居てくれて」
ありがと、とぎゅっと抱きしめてくれる壱馬。
あー、安心……。
マネくんに車を運転してもらって、吉野が運ばれて行った病院まで連れていってくれた。
吉野、なにも無いといいな。
静かに頭を撫でてくれるまこっちゃん。
優しいなぁ、ホントに。
「あ、みんな来たー」
……いや、みんな来たー、じゃねーよ。
めっちゃ普通じゃん。
私のあの心配返せよ。
「Aさん！ここ！お座り！」
「私犬なの？てかまじ心配して損した。」
そう言いつつも吉野がベシベシ叩いた椅子に腰かけると、動くタイプの椅子だったらしく、椅子ごとぐいっと引き寄せられた。
そして私をぎゅっと抱きしめる吉野。
……ぐるじい。
マジでそろそろ力加減を覚えろ。
「ありがとね？いろいろやってくれて」
「……別に、」
「んふ、強がっちゃってー(笑)」
「まじうるさい、5分黙って」
「無理」
「ﾁｯ」
そんな私たちを見てみんなは笑ってたなんて知らない。
「ほくちゃん、水飲んでる？」
「はい！タオル！」
「もう大丈夫ですって！」
「あ、逃げた！」
「いったい！押すな！筋切れるわ！」
Aさん助けて、とストレッチ中の私に後ろから抱きつく吉野。
……静かな吉野が恋しい。
.
題名……しっくり来ない……
まぁそういう時もあるってことで。(？)
課題終わらぬ。
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作者名：L
| 作成日時：2020年4月19日 18時
