驚き桃の木山椒の木 ページ37
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「俺が一緒に入ります」
「Aさんにドスケベって呼ばれてる樹には無理っしょ」
「北人さんだってうるさいうるさい言われてるじゃないですか」
「は？」
「は？」
「は？」
「は？」
「はいはいはいはい、Aさん膝に乗せて喧嘩しないの」
と、俺の隣に座る壱馬はAさんを抱き上げてほっぺたをムニムニ触る。
「俺と入る？」
「おい壱馬！抜け駆けは良くn」
「ほくちゃ！」
「きゅんっ……」
うっし。
究極に嬉しい。
こんな見た目とはいえ、Aさんと一緒にお風呂に入る日が来るとは……。
口に出したら1年ぐらい無視されそうだから言わないけど。
「あ、こら！Aさんびしゃびしゃで走らないの！」
「きゃー！(笑)」
「きゃーじゃない！こら！待って！」
3歳児ってこんなに大変なの？！
おじさんヘトヘトだよ、……。
って、Aさんを捕まえて髪の毛を乾かす陸さんが言ってた。()
……あ、Aさん首カクンカクンさせて眠たそーにしてる。(笑)
陸さんも超ニコニコ。
どうしよう。超可愛い。ぎゃんかわすぎる。
「Aさんー、髪乾かすの終わったよー」
「んー、ほくちゃ、……。」
「んぐっ、……」
「北人また殺られたで」
破壊力ッ……！
両手を弱々しく俺の背中にまわして、頭をぐりぐり押してくてくる。
やっぱり幼稚園児っぽい。(笑)
「ほくちゃん、Aさん寝ちゃったっぽいよ」
「ありゃ。じゃあもう俺ら寝ますね」
おやすみなさい、とAさんを抱き上げて部屋に戻る。
2人でAさんのベッドに横になった。
Tシャツをギュッと握ったままで、離れる気配はなし。
まぁ俺も一緒に寝るつもりだったけど。
ちっちゃいAさんも可愛いけど、俺はやっぱり年上のAさんが好き。
明日には戻ってるといいなぁ。
でもまぁたまにはこういうのも悪くないなと思った今日この頃。()
「ほく、……。」
「……んふ、おやすみ」
ちゅ
.
「……それホント？作り話っしょ？」
「「「ホントです(笑)」」」
「超可愛かったですよ。ぎゃんかわですよ、ぎゃんかわ」
「まじ意味わからん、ぎゃんかわってなによ」
「俺昨日の動画撮りましたけど見ます？」
「「「見ます」」」
「絶対嫌！消せ！くそむっつり！」
やっぱりたまにはこういうのも悪くないなぁ。()
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リクエストありがとうございました！
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作者名：L
| 作成日時：2020年4月19日 18時
