アンチ ページ26
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「「「ただいまでーす」」」
壱馬になんて言って謝ろうかな、とリビングのソファでゴロゴロしながら考え続けること約1時間半。
現在の時刻、13:56。
スリボが帰ってきてしまいました。
まだ考えてないのに……、
「あ、Aさん起きてる」
「うん、起きてます、」
「えー、Aさん今日ゼロの日なの?(笑)」
「別にゼロじゃないデスケド」
なんて言おう。
気まずすぎて目を合わせられない。
さっきから見る宛てもなくインスタ漁ってるだけだし。
「まーたSNS見てるし」
「別にエゴサしてないもん」
「……え、待って、明日雪降る?」
「「「は?」」」
「Aさんが!あのAさんが俺のインスタ見てる、!」
「“あのAさん”ってお前失礼な」
嬉しい嬉しいうるさい吉野。
……なんで吉野のインスタ見てるんだろ。
完全に無意識だわ。
と、うるさい吉野をよそに、壱馬がボブっと隣に座ってきた。
「Twitter見てへんの」
「見てないよ」
「インスタでもエゴサしてへんの」
「してないよ。ランペのラの字も。履歴見る?」
「見ない、(笑)」
嘘。
ホントはプリンス共のエゴサしてた。
壱馬の性格上、見るって言ったら疑ってると思われる、とか思ってるから、こんな感じの扱いをしておけば大丈夫。()
なんかさ、壱馬とか吉野とかまこっちゃんとかいっちゃんとか?
みんなあんま批判とか見ないからさ、なんか気持ちもあがるんだよね。
比べられてたりしたら嫌だけど。
「壱馬、」
「ん?」
「ごめんね、昨日」
「んーん、俺も適当なこと言ってごめん」
「適当じゃないでしょ」
「気持ち考えれてなかったーいう意味」
「はいはいはい。2人ともこれ以上はまた喧嘩になるから。ね?」
「「(なんないっしょ)」」
それからは、ほとんどエゴサで傷つくことはなくなった。
やるとしたら適度に。隠れて。こっそり。
今のところはバレておりません。
すごくない?16人いる中でバレてないの。
神業だよ。
「Aさん」
「なーに」
「今度臣さんと3人で飲みましょ」
「いいよ」
やったぁ、とニコニコする壱馬。
まだエゴサしてるの知ってるよ、と心の中で呟く吉野の視線には気づかなかった。
ちゃんちゃん。()
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安定の終わり方が雑いっ!
リクエストありがとうございました!
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作者名:L | 作成日時:2020年4月19日 18時