静かな吉野 ページ23
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「……みんなに聞けなんて言わなきゃ良かったっ、！」
「おーおー、すごい感情籠ってんね」
本物のKRAMPERみたいだよ、とニコニコ……いや、ニヤニヤしてる振付師さん。
くっそ、なんで今日に限ってみんなOKすんだよ！
いつもなら……、
『えー、集中できないから嫌です』(まこっちゃん)
『えー、AさんAさんうるさいから嫌です』(いっちゃん)
『……。』(ゼロの日の健太)
『北人さん下心見え見えなんですよねぇ』(昂秀)
とか言うくせに、！
「くっそ、！」
「こら、女の子がくそとか言わないの」
「Aさんカッコイイ」
「っるさ。30分黙って」
「無理です」
「ﾁｯ」
「こら、女の子が舌打ちしないの」
「サイコ(やましょー)までLIKIYAさんの真似しないで」
「Aさん、そのサイコ呼びやめてください」
地獄(？)のパフォーマーリハが終わり、シューズをしまおうと荷物をまとめておいておいた場所に近づいた。
でも私のカバンがない。
……え？消えたんだけど。
「Aさんこっち」
そう言われて声のした方を見ると、膝の上で私の荷物一式を抱きしめてる吉野がいた。
「……マジでビビった、誰かに取られたかと思った」
「だってこうしないとAさん絶対来てくれない」
お疲れ様ー、とゆるゆるした声で私を隣に座らせる吉野。
「AさんAさんっ」
「いつもめんどくさい吉野が余計めんどくさくなってる」
「帰り淹れるコーヒー買ってこ？」
「んな歩き回って大丈夫なの？」
「大丈夫大丈夫」
ホントかよ。(笑)
本人は普通に行く気満々で、しょうがなく吉野の隣を歩く。
ちゃんと荷物持ってあげたよ。
私偉い。()
「……Aさん、」
「なに」
「足痛くなっちゃった」
「はぁ？！早く言ってよ！」
「……悪化してますねー。」
ばーかばーか。
怪我してんのに散歩なんかするからだばーか。
「どれぐらいで治りますかね、」
「んー、変な癖つくとアレなんでしばらくは、……。」
「……。」
「ばーかばーか」
「……。」
しばらくは静かな吉野でいてくれそうです。
ありがたい。
これからも静かでいて欲しいな、なんて……。
叶わぬ夢です。()
.
終わり方が雑いっ……。
リクエストありがとうございました！
残りのリクエスト、もう少々お待ちください(汗)
ギターがたのs、……あ、いや、課題がたくさんありまして。()
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作者名：L
| 作成日時：2020年4月19日 18時
