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「ただいまぁ」




『おかえりー!』




仕事終わりの彼をお出迎えする。




朝ぶりだけど、

ふっかさんや翔太くんに会ったせいで変な違和感。





「スマホありがとね」





玄関で、ぎゅ、と私を抱きしめると

開口一番そう言った。





『全然、お仕事中の照くんにも会いたかったけど』





「俺も会いたかったぁ、」





今会って抱きしめ合っているのに

そんな話をしている私たち。




『他のメンバーには会ってるのに

照くんには会ってなかったの、なんか変な感じ』





「…ふっかと翔太?」





『え、あ…、やっぱり聞いたよね』





「翔太くんかっこいい、じゃないから」





『だって…』





メッセージ読んじゃったじゃん、なんて

不貞腐れる彼。



たしかに、翔太くんはかっこよかった。




でも、そんな顔しなくても、

1番かっこよくて、

私が1番好きなのは照くんなのに。





「そいえば、翔太に言われた」





『、、、何を?』






リビングに行く途中、思い出したように

口を開いた照くん。





「照めちゃくちゃ幸せそうで何よりだって」





『、、、幸せ、“ そう ” なの?』






「なわけないじゃん。幸せでたまんないよ」





『…そんなの私だって、

1番好きな照くんがずっと傍にいるから

私のほうが幸せだもん』




“ 1番 ” のワードに途端に嬉しそうな顔になる。





「A、」




『ん?』




「キスしたい」





『えぇ、』




「なんで拒むの、別にいいでしょ、」




『、、ん、どーぞ、』





今日も、明日も、これからも、

1番好きな彼となら、甘い時間を刻めそうだ。




(fin)

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作者名:39 | 作成日時:2021年9月26日 22時

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