彼とわたし。3《黄》 (ページ4)

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『…ごめん、イヤ…だよね、』

「うん、やだ。」

すぐに返ってきた言葉に何も言い返すことができず、

どうしよう、なんて思えば

でも、と、話を続けた。

「Aも、友達との付き合いもあるし

同窓会なんて、頻繁にあるもんじゃないから

まぁ…仕方ないんじゃない？」

『…ほんとに？…いいの？』

嫉妬深い彼からは出ると思わなかった

そんな優しすぎる言葉に驚きを隠せない。

「でも、その日の服は俺が選ぶ」

『わかった、』

「あと、俺ん家から行って、

帰りもウチで待ってて？…迎えに行けたら行くから」

『えっ、照くん仕事でしょ？』

「迎えに行けるかは

その日のスケジュール次第だけど、

なるべく早く終わらせるから、家で待ってて？」

『わかった。』

「あっ、あと香水とアクセサリーも、俺のにして。

たぶんピアス…16ゲージのなら…」

許してくれたはいいものの、

どんどんと要望が飛び出してくる。

まあ、普段めちゃくちゃヤキモチ焼きの

彼が許してくれたんだから、

これくらいの要望はお易い御用だ。