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(Hikaru side)
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最近、ありがたいことに、多忙を極めている。
この時期は特に、格段に忙しさが増してくる。
充実していて本当にありがたいのだけれど、
その代わり、俺の心の拠り所である
彼女に会える期間は、自然と減ってくるわけで。
会いたいなぁ、
ぎゅ、って抱きしめたいなぁ、
なんて、常に頭の片隅に置きながら
ほとんど毎日、夜中にAとの
メッセージトークを遡ったり
彼女の写真を見て、そんな気を紛らわす。
明日もあるし、さすがにもう寝るか、
そう思い、スマホを置こうとした時
こんな時間に、通知音が鳴った。
メンバーから仕事の件かもしれない、
と思って再び画面をつけ、通知を見ると、
俺が会いたくて仕方ない、彼女の名前。
しかも、“ 電話したいな。 ” と、書かれている。
電話したい、の意味が理解出来た瞬間、
俺の手は、メッセージに返信をすることなく
勝手に彼女との通話ボタンを押していた。
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作者名:39 | 作成日時:2021年9月26日 22時